お金の心理学

デューク大学ダン・アリエリー教授の講義より。

お金の見方について新しい視点を教えてもらえるかと

期待していたけど、欲しい論点で語られなかったのでポイントだけ。

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「機会費用/opportunity cost」

他の選択肢を選んでいたら得られたはずの利益。

お金には限りがあるから他の物を諦めてまでこれを買う価値があるか

をいちいち考えなければならない。

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「お金の相対性/relativity」

ある店で15ドルするペンを7ドルで買うために5ブロック先の店まで

足を運ぶ人は多い。しかし1015ドルのスーツを1007ドルで買うために

4ブロック先の店まで足を運ぶ人はいない。

どちらも8ドルを節約するための選択であることに変わりはない。

しかし私たちはお金を割合で考えてしまう。

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「理由なき一貫性/arbitrary coherence」

最初に行った理由なき意思決定がその後の行動を支配する事

=ジンクスや店の常連など

この時、彼の動機を決定しているのは

「自分は正しい意思決定しかしないはずだ」という

自尊心?であり、自分からの口コミ効果であるが

これは前回の歯磨き粉が作る新たな習慣の形成の過程

類するものかもしれない。

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「適正さ/faimess」

人は何かの価値を評価する時、アイデアの素晴らしさも重視するが

その視点での評価が難しい場合には汗の量、つまり努力の量で判断する。

例えば拙い鍵屋は40分かけて汗びっしょりになって作業を終えると

施工料100ドルと新しい鍵代20ドルに加えてチップまでもらえるが

熟練工が同じ作業をものの数分で終えると合計で100ドルに値下げした

としても高いと文句を付けられチップももらえない。

=人はスキルに対してあまりお金を払いたがらない。

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人は魔法のような物を作りたいと考えがちだが

魔法のような物を作り上げてしまうと人々はそれにお金を払いたがらなくなる。

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「無料というアンカーの効果」

インターネットを作った人の草案ではまず無料で普及させて

その価値が理解されてから課金しようと考えられていた。

→しかし目論見は叶わず現在も無料で通さなければならない。

初めて見た物に対して人々は相場を計ることが出来なかったから。

人は自分が決定したことは常に正しいに違いないと思っている

ものであるから、以前が無料なら無料が妥当なんだろうと思ってしまう。

これがアンカリング。

(そうすると、物の価格や時給についても、前例があってそれを基準と

認めてしまうと、それに類するものはすべてほぼ無条件に標準値以上の

価値を得る事になると言えるのではないか?)

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何処でも買える一ドルのアイスクリームをわざわざ並んで買う人はいないが

それが無料になると長蛇の列を作って何時間でも並ぶ。

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売り上げが順調でないオンライン新聞を無料にすると人は群がる。

→すると順調だった新聞まで無料にせざるを得なくなる。

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アメリカでは維持費無料の銀行口座を運営するために

貧しい人たちに高い罰金を課して費用を捻出している。

=ATMやデビッドカードで残高がマイナスになると35ドルの罰金

けっして預金者の預金で賄われているのではない。

←これもある銀行が無料に踏み切ったためにほかの銀行も

追従せざるを得なくなった例。

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無料というアンカーが可能な市場を作ると人々は雪崩を打って

無料へ向かうので市場を破壊しかねない。

例えば製品の大半が無料のアプリ市場で

プログラミングの専門家になりたい人がどれだけ現われるだろうか?

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