まとめてつぶやき1092 喘息&アトピー性皮膚炎の解読から人体の本質を知る2

前回、私は喘息およびアトピー性皮膚炎の原因は肺の冷えおよび慢性的な気管の炎症にあるとして水分を排出して体を温め、さらに過剰な免疫反応を抑制するために亜鉛やアミノ酸、カルシウムやビタミンDなどを摂って腎機能を回復させること、インスリンの分泌を正常に戻すこと、そして心肺機能を高めるための有酸素運動とふくらはぎの筋ポンプ作用を強化するためのスクワットをすることを勧めました。

 ・・・しかしサプリだけ飲んで、または飲ませて運動をしなかった人はいかなる症状も改善していないでしょう。肺に問題があるからには呼吸にも問題があると考えなくてはならないからです。昨今スマホの使い過ぎによる健康被害や子どもたちの学力低下やキレやすさなどが問題になっていますが、小さな画面を凝視しているとき私たちは呼吸が浅くなり、軽度の酸欠状態に陥っています。またマンションや団地に住んでいる人は換気のために開けられる窓が限られているので家の中の空気の交換が行われにくく、ホルムアルデヒドを含むハウスダスト対策にとってもよくない環境で一日を過ごすことになります。ホルムアルデヒドは家の壁や天井や家具、接着剤、塗料、衣料品や化粧品などに含まれ、健康な人に症状は出ませんが、新築の家に引っ越した家族に咳が出たり、売れ始めた女性タレントの目に付けまつ毛用接着剤による結膜炎が出たりします。とすれば肺や免疫機能が十分に発達していない子どもたちに症状が出てもおかしくないでしょうし、これをできるだけ吸い込まないように呼吸を浅くして酸欠になる子や散歩や買い物に出るとなかなか家に帰りたがらない子が出てくることも考えられることです。

 ホルムアルデヒドによるアレルギー症状ーーー目がちかちかする、涙が出る、目のかゆみ、鼻詰まり、鼻水、くしゃみ、鼻の炎症、のどの痛みや乾燥、咳、声のかすれ、呼吸がしにくい、胸の圧迫感、喘息発作の誘発、皮膚のかゆみ、発疹、湿疹、じんましん、皮膚の乾燥やかさつき、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、体のだるさ、脱力感、悪寒、集中力の低下、イライラ、元気が出ないなど。

 酸素不足による症状ーーー(初期)顔面蒼白または紅潮、呼吸数や脈拍の増加、息苦しさ、めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、悪心、集中力の低下、あくび、(進行すると)肌のチアノーゼ(青白く、または青黒くなる)、イライラ、不安感、手足のしびれ、筋力低下、判断力の低下、視力の低下、疲労感(酸欠により自律神経が休まらないことが原因)、錯覚&幻覚(同前)、意識レベルの低下または混濁、全身のけいれん、(重篤化)意識喪失、昏睡状態、呼吸停止、心臓機能停止、死亡など。

 部屋の酸素濃度は空気清浄機では改善しません。さらにエアコンの冷風は肺にとって天敵で炎症を起こす危険性があるため、通常鼻腔と気道が周囲の血管から熱を奪って体温に近い温度に温めて肺へ送るのですが、子どもは口呼吸になっていることが多いので鼻腔による温めと殺菌効果を得られず、肺を冷やしてしまいがちになります。ちなみに乾燥した風も肺の炎症を引き起こします。したがって子どもが帰りたがらない家や疲れが取れない家に住んでいる人は一時間でもよいので玄関のドアを開け放って風が家を吹き抜けるようにし、昼間はできるだけ外で過ごすようにするべきです。ただし夏の暑い日(+多湿)には空気中の酸素濃度が低いために呼吸が速くなりやすく、体温を下げるために体は血管を拡張して血圧を下げますので(血液の大部分を皮膚や手足に集める、重力も血を下半身に集める)低酸素状態=低血圧の人は熱失神すなわち熱中症にも注意が必要です。特に冷房の効いた部屋や建物から炎天下への移動の繰り返しが熱中症のリスクを高めると言われているのは体に冷えを感じさせるほどの冷たい風は血管を収縮させて血圧を上げる、すなわち脳や体の中心に血液を集めるのに対し、高温下ではその血を手足へ移動させる、その移動を瞬時に行うのに低酸素状態や(大量の)発汗によって血液の粘度が上がった状態は脳や心臓への血液量を不足させてしまうというエラーを起こしやすい条件(いわゆるムチャ振り)のなるからで、めまい、吐き気、頭痛、冷や汗、立ちくらみ、失神などの症状は体からの苦情と言えるのです。

 喘息やアトピー性皮膚炎その他の持病が治らないのも同様の理由からである可能性があります。私たちの体が恒常性を保つことしかしていないと考えれば持病はその人(の体)にとって恒常性を保つ条件に組み込まれてしまうと取り除けないものになってしまうという事です。引き寄せの法則でもお金持ちになりたければお金持ちのように振る舞え、あるいはお金持ちから財布をもらえ、成功したければすでに成功したつもりで生活せよと教えていますね。私たちの社会に怒りがあふれているのも処理し切れないストレスを怒り(によるアドレナリンやノルアドレナリン、コルチゾールの分泌)で対応しているからで多くの人がその代償として何らかの身体的、精神的持病を抱えています。喫煙や飲酒を怒りの表現として利用している人は少なくないですし、中には怒りを偽造するために敵を作ったり、戦争やパンデミックや社会悪がなければ経済(経済団体の利益)を維持できないと主張する人もいます。さらに社会悪と闘って取り除くよりもストレスや経済難およびそれによる持病を個人で抱え込む方が社会のためになる、親や政府などの支配者層を困らせたくないと思い込んでいる人も多いですね。喘息や自閉症などの持病を抱えた子どもも家の中に処理しきれないストレスがあってこれに正面から立ち向かう知恵や力(自立能力を含む)がないために葛藤行動として癇癪や咳発作やじんましんを起こしている可能性があると考えられるのです。こういう人は病気を怒りの表現方法として自己目的化しているためにいくら薬を飲んでも粛々としたルーティン生活を送っても症状が改善することはありません。怒りの原因を取り除くかストレス源を公言して正面から立ち向かうか持病を怒りのせいだと認識して患部にその影響が向かわないよう怒り方すなわちストレス発散法を変えるかなどが適切な対処法になるでしょうか。体操の内村航平選手もオリンピックで鉄棒競技中にぎっくり腰を発症しながら着地を決めて逆転金メダルを獲得したというエピソードを持っていますがこれはぎっくり腰も気持ちで抑え込める病気の一つであることを表しています。つまり他にやるべきことや成し遂げるべきことを作って持病を無視してしまえば肥満だろうが腰痛だろうが更年期障害だろうが精神病だろうが退散してしまうということです。私の言葉が信じたくない人はTMS(緊張性筋炎症候群)ジャパン代表の長谷川淳史さんが書かれた『腰痛は〈怒り〉である――痛みと心の不思議な関係〈普及版〉』(春秋社)を読んでみてください。心身医学会教育研修委員会が1991年に作成した心身症リストに気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎が掲載されているのを見るでしょう。私も脳科学の辞書的な本を求めてこのリストを手に入れるためにこの本を買ったのです。乱暴な言い方をすれば病気なんてものは暇な人がかかるもので目標に向かって日々を濃密に生きている人に病気なんてしている暇も怒っている暇もないのです。(しかし生産能力がない人に限って人生には怒りとその安全なはけ口が必要だと考える)

 さてここからが本題ですが、酸欠から失神に検索を広げると血管迷走神経反射に行き着きました。迷走神経とは副交感神経の一つで、前回「副交感神経の過活動はだらけた生活によって起こり、低体温症や夜間頻尿その他の障害をもたらす」と書きましたが失神も起こすようです。そのメカニズムはストレス(特に新しいストレスへの対応)や強い痛み、怒り、憎しみ、恐怖、長時間の立位、採血、脱水、空腹、注射針の挿入、飲酒、血管拡張剤や利尿剤の投与、人混みや閉鎖空間にいることによるストレスで迷走神経が強く刺激されると心拍数の抑制と末梢血管の拡張によって低血圧状態が作り出され、脳貧血症状としてめまいや失神、冷や汗が起こるというものです。ストレス応答には三つの段階があり、第二段階の抵抗期には既存のストレスに対する抵抗力がつく一方で新しいストレスに弱くなるそうですから体力の温存や気力の回復および女性らしさを維持するために副交感神経優位の生活を送っているうちに新しいストレスに直面すると副交感神経の過緊張を引き起こして不意の敵襲に遭った時のように過剰反応を示してしまうのです。同様のメカニズムは涙を流すときに働いています。

 医学的な説明によれば喜怒哀楽の感情または強い緊張が脳の内側前頭前野に伝わると顔面神経核とつながる副交感神経経路を通って脳延髄にある涙腺中枢(上唾液核)にアセチルコリンが投射され涙の分泌が促されると同時に副交感神経の働きにより涙腺で涙液が生成され、そして分泌されるというものですが、A.I.にもう少し絞り出させると強いストレスがかかることで交感神経が過緊張になり、それが胸のつかえや息苦しさを引き起こし、これを解除するために副交感神経優位に切り替える過程で涙が出るようで涙には炎症を抑制するためのコルチゾールや殺菌作用があるリゾチームやフェロモンとして働くラクトフェリンなどが含まれています。―――ちなみに顔面神経を経由するのは呼吸法を変えるためではないかと推測します。実際にやってみれば分かりますが表情によって呼吸のしやすさが変わります。

 女性がよく涙を流したり感動しやすかったり共感しやすいのも副交感神経優位で生活しているからでそれは女性ホルモンが生成に関与しているセロトニンによって維持されているからです。共感と言えば人の悩み事やつらい話を聞いているときにも副交感神経が優位になっているらしく、人の苦しみを目の当たりにしながらリラックスするとは不謹慎だ、優越感に浸っているのかと思ってしまいますが、女性たちがそれを秘密の共有として絆や親密さを深めるのに利用していることを考えれば肯定的な理由を考えなくてはならず、実際相談相手に共感しすぎると「共感疲労」という副作用に苦しめられることになり、医療や福祉の従事者に多いと聞きます。ではなぜ彼らは共感しすぎてしまうのかと言えば映画や音楽を鑑賞するときのように「さあこれから感動するぞ」という態勢で他者や世の中と向き合っているからと考えると情報がつながりやすい。映画や音楽を鑑賞するときにいい加減に見聞きする人はいません(最近は倍速で映画を観る人もいるようですが)。あらゆる場面展開、役者のセリフや表情、呼吸、曲の転調、感情の盛り上がり、音、光など全てを受け取ろうと集中しているはずです。彼らはそれを日常生活でも解除せず行っているためにいろんな刺激にいちいち敏感に反応することになるのです。そして情報過多による疲労を回避しようと腰が引けた態度をとるようになり、当事者になりたくない、人と(深く)関わりたくない、注目されたくない、出世なんかしなくていいので単純、単調な仕事を淡々とこなしていたい、面倒なことにかかわりたくない、一人でいたい、などとどんどん陰にこもって行ってしまうのです。この傾向は『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』(エレイン・N・アーロン著、冨田香里訳、講談社/ソフトバンク文庫)から引用したとされる「HSPセルフチェック」を見てもらえばわかると思います。

 HSPセルフチェック

1.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ。

2.他人の気分に左右される。

3.痛みにとても敏感である。

4.忙しい日々が続くとベッドや暗い部屋など、プライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる。

5.カフェインに敏感に反応する。

6.明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい。

7.豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい。

8.騒音に悩まされやすい。

9.美術や音楽に深く心を動かされる。

10.とても良心的である。

11.すぐにびっくりする。

12.短期間にたくさんのことをしなければならない時に混乱してしまう。

13.人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく。(伝統の明るさを調節する、席を替えるなど)

14.一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ。

15.ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気を付けている。

16.暴力的な映画やテレビ番組を見ないようにしている。

17.あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると不快になり神経が高ぶる。

18.空腹になると集中できない、気分が悪くなる。

19.生活に変化があると混乱する。

20.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む。

21.動揺するような状況を避けることを普段の生活で最優先している。

22.仕事をする時、競争させられたり、観られていると緊張していつもの実力を発揮できなくなる。

23.子どもの頃から親や教師から敏感な子とか内気な子と思われていた。

                              以上、12個以上当てはまるとHSP

 ・・・どうです、暗い映画館の椅子に座ってひじ掛けを握りしめている女性が浮かんできませんか?ちなみにHSPは”Highly Sensitive Person”の略語で環境感受性が高い人と訳され、日本人の15~20%がこれに該当するそうです。その症状は慢性的な疲労感、刺激を受けると発症する頭痛、胃腸の不調、不眠、自己肯定感の低下、人間関係での孤立(人に気を遣いすぎ、いい人を演じているが気が付くと孤立している)、うつ病でやはり副交感神経の過活動と似ています。

 ※副交感神経の過活動による障害

体調不良:過度なリラックス状態、疲れやすさ(血圧や心拍数が低下した状態で活動することによる)、倦怠感、頭痛、立ちくらみ、手足の冷えやしびれ、慢性的な肩こりや腰痛。

消化器系の不調:胃もたれ、胸やけ、便秘や下痢。

睡眠の質の低下:寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚める、疲れているのに眠れない。

免疫系の過剰反応:過剰なリンパ球の分泌により花粉症などのアレルギー症状が悪化することがある。

情緒不安定:イライラ、不安感、神経質。

 ・・・健康について勉強していると何かにつけて頭痛が症状として現れてきますが、病気になる人は脳に詰まりやすいクセを持った毛細血管を抱えているのでしょうか。しかし頭痛持ちの80%が肩こりを併せ持っていることから肩の筋ポンプ作用が弱いのではないかと思われます。なので一日のうちで五分でも呼吸の時間を作って深呼吸をしたり、肩の上げ下げをしたりして脳への血流量を増やすエクササイズをするとよいと思います。私の体験では肩を上げて呼吸したときに脳に酸素が入っていく感覚を得やすいので肩を回したり上げ下げを繰り返してその筋肉を鍛えながら深い呼吸をすると効率的ですし、スクワットをする時に呼吸が浅くなりがちだと感じる人は肩上げと同時にやるとなお効率的かと思います。頻度は筋肉が回復するのに72時間かかるそうなので本当に気が向いた時でよいと思います。回数も肩やひざが疲労を感じるくらいで適当に。

 ただし着ぐるみを着た人の性別を判断する際に腕を開いて立つことが女性と判断する材料になるとのことですので女性たちは普段から呼吸のために脇を開くことを意識していてそれが肩こりにつながっている可能性があります。マッチョな人は筋肉の厚みで脇が開いていますが、女性は中高年に近いと思われ、自転車に乗っている中高年層が脇を開いてハンドルを操作しているのを見てあれでは人をよけられないだろうと思いながら眺めています。ですから女性と中高年の人も肩の筋肉を鍛えた方がいいのです。

 彼らはデフォルトモードネットワークに入り浸りすぎた状態と言えます。作曲家や脚本家なども一日中考え事をしていますが、我々は交感神経と副交感神経の切り替えによって考えをまとめたり発想の転換を図ったりしているので疲れを感じたり集中が途切れたりすることがないのです。一方でHSP人たちの考えすぎは交感神経への切り替えを拒否することによって心身に異常をきたしたり思考の堂々巡りが生じているように見受けられます。副交感神経優位は女性らしい落ち着きや寛容さ、やさしさ、包容力、そして共感力を発揮するのに都合が良い脳の状態でリズムを崩したくない気持ちも分かります。それは女性相談者に対する男性への心得として「私たちは解決策を望んでいない」と何度も念押ししていることからも明らかです。男性は問題解決能力をネガティブな問題をポジティブな条件に書き換えることによって問題を克服する力、前進を止めない力、そして自ら立ち直って元気を出す力と信じていますから問題に直面するとポジティブ変換することがクセになっていますが、女性は問題を解決しようと考えすぎた先に共感疲労や生理・PMSの壁が立ちはだかるのを経験しているのでこれに打ちのめされて抵抗する気持ちを削がれ、嵐が過ぎ去るのをじっと耐えて待つという戦略を構築してしまったのでしょう。しかしそれは間違いです。PMSの症状も上記の病と同じで女性ホルモン及びセロトニンの増量によって症状が出ている、言い換えれば動かないから約束された変化に約束された反応を経験することになるのです。涙を流すとスッキリするのも彼女たちの場合は副交感神経が働くからスッキリするのではなく交感神経の大波が副交感神経に支配された閉じた世界をぶっ壊して彼女たちの意識を解放しただけです。同じことは都会の建物に囲まれた環境から海や山頂など視界が開けた場所へ移動することでも簡単に味わうことができます。女性はホルモンの関係でもやもやが晴れた状態が月に十日ほどしかないとぼやいていますが趣味や仕事やスポーツに没頭している女性には当てはまらないと思いますし、不活性な男性にも月に一日も笑う日がない人もいるでしょう。よって男女の更年期障害も実は同じ原因で発症していると思われます。「セロトニン症候群」という言葉も用意してあるのでこれを使っておきましょう。現代人はカロリー摂取量に対して非常に少ない仕事や活動しかしないで快楽ばかり追求し、問題を先送りし続けているのですからしっぺ返しが来ない方がおかしいくらいで、悩みやコンプレックスを抱えている人やネガティブな人、燃え尽きてしまった人、貧乏や理不尽な扱いに慣れてしまった人などがすべて副交感神経優位で生きている故にみんなが現状のままでいいんだと言って未来に希望を感じられない社会体制に甘んじ、その旗振りをする共産主義政党および宗教団体の食い物にされているのではないでしょうか。日本政府もマスコミも有識者たちも「社会問題を根本的に解決しようとしたら大変なことになる」、「真実なんて見たくない」といって先送りによって生じた損失や新たな問題に大げさに反応して暴走した白血球のように健全な市民の生活を破壊し回っているように見えますが、全て彼らの思い込みで「行き過ぎた安定は破壊をもたらす」という人体の、物理の法則に対して誤った対応をしているだけなのです。ここで霊遺伝姓名学の樹門幸宰(じゅもんこうさい)さんが確立された『家三代の興亡』の法則(家系は三代ごとに繁栄と衰退を繰り返す)を思い出すならば四代目から六代目の脱系垂(だっけいすい。辛酸をなめるどん底の時期、女が主人となって男性主人が汚した魂の浄化を図る没落期の世代)の男性に限って(生産能力の低さを補おうと)政治家など指導者の立場を目指したがると分析されていますから、一般大衆にとっては避けるべき不景気や社会悪による混乱も彼らにとっては株価の変動や生理周期と同じく必然的な時期で、自身の痛みに弱い性格を理由に国民には貧困や増税や忍耐など重い負担を求めながら増益を維持するためにあらゆる手段を尽くすということを平気でやってのけます。そこでどん底の人や罪深い人だけ自粛してもらって無実でポジティブな人々の前進を認めてくださいと訴えようものなら彼らは被害者意識を全開にして迫害を始めるでしょう。というわけで女性化した社会ではすべての国民が連帯責任で彼らの罪滅ぼしのための見せ掛けの自粛生活に付き合わなくてはなりません。(貪欲で非情なビジネスマンが主張する「勤勉」もその一つ) こんな世界を足元から変えるには女性の生理くらいさっさと克服してもらわなければ話にならないでしょう。

アスリート女性の幸福度は高いのか?

 人生には前向きな目標とそれを実行し継続するための一定の才能とセンス、健康な体と運動習慣、よき理解者および支援者、息の合ったパートナー、そしてこれらの生活リズムを維持するための最低限のお金が必要ですが、ではこれらの条件を満たしやすいアスリートたちは幸せでしょうか。通説では女性アスリートにはエネルギー不足と視床下部性の無月経と骨粗しょう症が三重苦として宿命づけられているそうで、これらは明らかに幸福を妨げる要因です。しかし女性の生理周期を解読すれば克服できるかもしれませんし、一般女性ももう少し攻めた生き方ができるかもしれません。というわけでまずはネット情報を集めて全体を把握しましょう。

もう、見苦しくなってしまった。10の位の数字は右です。プロゲステロンの単位。

月経期のエストロゲン分泌量は10~50pg/ml(ピコグラム、一兆分の一)、プロゲステロン分泌量は1ng/ml以下(ナノグラム、十億分の一)。

 体調は血液循環が悪くむくみやだるさが出る、月経痛、貧血気味で冷えと疲れやすさが出る、便秘が解消されて下痢気味に、感染症に対する抵抗力が低下する。

 精神状態は月経痛による不快感、ネガティヴ思考になりやる気が出ない、情緒不安定で落ち込みやすい、神経質になり匂いに敏感になる。

 肌の状態は乾燥期に入り敏感でピリピリする、かゆみやかぶれが出やすい、皮脂の過剰分泌が止まりニキビはできにくい。

 東京大学医学部付属病院がアスリートに行った問診によれば下腹部痛や下腹部の膨満感、体重の増加(1~2㎏)、下痢、むくみ、胃痛、吐き気、肌荒れ、だるさ、頭痛が出るそうです。

 卵胞期のエストロゲン分泌量は17.0~362.3pg/ml、プロゲステロン値は1ng/ml以下。

 体調は最も良い時期で代謝が上がってダイエット効果が高い、便は下痢寄り。

 精神状態は落ち着いており、明るく前向き、アクティヴ、性欲も高まっている。

 肌の状態は美肌期で肌も髪もつやが出て、メイクもバッチリ決まる。

 日本体育大学が行ったアスリートへの問診でも「生理が終わった後の数日がもっとも調子が良い」と60%の人が答えています。(ただし「関係なし」と答えた人も30%いる)

 排卵期(黄体期前半)のエストロゲン値は44.3~586.9pg/ml、プロゲステロン値は1~5ng/ml

 体調はプロゲステロンの影響からかPMS症状(眠気、むくみ、頭痛、イライラ、だるさ)が出やすい、便秘になりやすい。

 精神状態もPMS症状による不快で明るくなったり暗くなったりの躁鬱状態になる。

 肌の状態は調整期に入るが比較的落ち着いている。

 アスリートへの問診では下腹部痛、出血、頭痛が出る。

 月経前期(黄体期後半)のエストロゲン値は21.4~186.6pg/ml、プロゲステロン値はは8.5~21.9ng/ml(着床には黄体期に10ng以上必要)。

 体調は最もトラブルの多い時期でPMS症状が爆発し、むくみ、便秘、太りやすい、眠気、肩こり、乳房の張りによる痛み、ほてり(PGE2の血管拡張作用による)などが出て仕事を休まなければならなくなる人も。

 精神状態もPMS症状による不快、無気力、憂うつ、意欲の低下、怒りっぽい、メソメソする(涙もろくなる)、作業能率の低下、対人トラブルが出て負のループが起こりやすい。

 肌の状態もトラブル期で皮脂の分泌が過剰になりべたつきやテカリが出てニキビや吹き出物が出やすくなる、肌荒れもしやすい。

 アスリートへの問診でもむくみ、イライラ、腰痛、乳房痛、頭痛、下腹部痛、肌荒れ、体重の増加(1~2㎏)、食欲亢進、眠気が出るそうです。

 ―――さて、基本情報が揃いました。ここからはこれらの生理現象や症状が起こる仕組み(機序という)を解説していきます。まず卵子と子宮内膜の材料はタンパク質とオメガ3脂肪酸(細胞膜)と亜鉛(卵子の質を高める)と葉酸(ビタミンB9、妊娠初期の胎児の栄養)で、その維持のために鉄分(血液を通して卵巣、子宮内膜、卵子に酸素と栄養を供給)、ビタミンA、C、E(抗酸化作用により内膜を保護)が必要です。ちなみに子宮内膜は卵巣から分泌される粘膜細胞です。さらに卵巣内の抗ミュラー菅ホルモンの機能を維持するためにビタミンDが必要です。これは女性にとって最重要なホルモンで胎児期には男性器の元にミュラー菅を退化させ、初潮以降は卵子の成長を調節すると共に卵子(未成熟な卵胞)の数を管理をし、閉経後(と恐らく月経前)には不足したエストロゲンを補うためにアンドロゲン(男性ホルモン)をエストロゲンに変換するアロマターゼという酵素の分泌をコントロールします。したがってこれらの栄養素が不足していると妊娠が困難になるだけでなく生理不順や無月経、無排卵の原因になってしまいます。―――そして女性アスリートに不足しがちな栄養素はビタミンB1、B2、B6、D、亜鉛、マグネシウム(筋肉の弛緩に働く、収縮はカルシウム)、鉄分、そして脂質(筋膜炎になる場合)です。これらは主にATPという体のエネルギー通貨を生成するのに必要な栄養素で特に運動選手は乳酸をエネルギーに変えるシステムへの依存が高く、再利用には乳酸脱水素酵素(材料はマンガン)によってATPを消費してピルビン酸に戻された上で再びミトコンドリアによるエネルギー産生回路(クエン酸回路)に投入(捕食)されなければならず、そこでもビタミンB1が必要になります。したがってB1が不足すると乳酸に戻されて代謝のために肝臓に送られることになるのですがその際に酸化して「乳酸アシドーシス」を起こすことがあります。これは普段私たちが「乳酸が溜まった」と表現している現象で吐き気、嘔吐、腹痛、下痢痢 疲労感、倦怠感、筋肉痛を引き起こし、重症になると脳への酸素供給減少による過呼吸、意識障害、低血糖、低体温、昏睡に発展します。(ピルビン酸が乳酸でいられるのは一時間といわれているのでこれが代謝にかかる時間と考えられます) 運動選手の酸欠は激しい運動による酸素供給量の増加だけでなく大量の発汗による水分不足でも起こりますし(筋肉は体の中で最も水分が多い組織)、活性酸素は運動によって体内に発生する大量の二酸化炭素が筋肉内で水に溶けることで発生し、筋肉の収縮や代謝機能に悪影響を与えます。・それにそもそも解糖系にしてもクエン酸回路にしても体が酸素を消費しないエネルギー生産方式を採用したということは低酸素状態にあることを示しており、脳や筋肉に酸素を送るヘモグロビンとその材料である鉄分の要求量も馬鹿になりません。またビタミンDは激しい運動によって活発になった悪玉マイオカインによる筋肉の分解および萎縮作用を抑制するため善玉マイオカインの補助に消費されますからこれも運動すればするほど需要が高まる栄養素です。そしてこれらの「ダメージ」のために体は生命活動の維持を優先して生殖機能を後回しにして無月経になるということが起こり得るのです。

 ・・・ちなみに激しい筋肉運動によってマグネシウムだけが枯渇するのはATPの分解によって生じるリン酸が甲状腺ホルモンの分泌を促進して骨や歯からカルシウムの取り出しを加速する指令を出しているためです。したがって表面上(血中濃度)のカルシウム不足は起こらなくても骨密度の低下は着実に進んでいます。さらに言えば乳酸に代わる新しい筋肉痛の原因物質としてリン酸の蓄積、筋グリコーゲンの枯渇、水素イオンのの増加が挙げられていますが、水素イオンもまたクエン酸サイクルの代謝過程で生じるATPの材料で、運び役のシトクローム酸化酵素複合体Ⅳが鉄不足によって減少すると野良になって蓄積され、体内のpH値を低下させる、すなわち体を酸化させるのです。

 要するに女性アスリートの三重苦は試合に臨むコンディションを重視するあまり生理周期を開始するためのコンディション作りを犠牲にしてしまったために起こる現象で彼らの純粋さを考慮するなら少年、少女返りと言えるかもしれません。それは閉経後の更年期女性にも言えることで、もしかすると生殖機能という大きな負担から解放されることで性別の壁を越えたハイパフォーマンスや長寿を実現しているのかもしれません。

 さて材料が揃うと体は生理周期を開始しますが、最初にプロラクチンを抑制する必要があります。プロラクチンは脳下垂体前葉で産生・分泌され、乳腺の発達や乳汁の合成・分泌を促進する、母性行動を誘起するなど出産後に活躍するホルモンとして知られていますが、実は睡眠中に最も分泌量が増え、増加し、脳脊髄液の生成および排出作用によって入れ替えを行ってくれています。(したがって夜眠らなかったり髄液が通る血管周囲腔に通過障害が起こると脳浮腫/腫瘍、アルツハイマー病、パーキンソン病、レビー小体病などの神経変性疾患を発症するリスクが高まります)

 これが月経周期には視床下部のドーパミン作動性ニューロンに働きかけて自身の抑制を指示し(これを負のフィードバック機構と言います)、自身の卵巣機能抑制作用を解除します。そしてこれをきっかけに卵巣の脂肪細胞からエストロゲンの分泌が高まり子宮内膜の形成が始まります。そして卵巣内のエストロゲン量が一定に達すると視床下部の腹内側核にポジティヴフィードバックが送られてでキスペプチンに対して下垂体前葉の性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)を投射せよとの請願を出し、下垂体前葉に投射されたGnRHが受容体に結合することで卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH。まとめてゴナドトロピンという)が分泌されて卵巣に蓄えられた未熟な卵胞への投射が始まります。

 ―――ネットでは視床下部に請願を出す物質として脂肪細胞から分泌される満腹ホルモンであるレプチンが提案され、女性アスリートは体脂肪率が低いのでGnRHの分泌が減少して卵巣機能が低下すると推測されていますが、この機序についてキスペプチンが思春期の始まりや妊娠初期や卵胞期の始まりを告げる役割とともに発熱を促す役割があることと更年期女性では卵巣機能に刺激を与えるためにFSHとLHが分泌され、ホットフラッシュを引き起こしていること、そしてレプチンはエストロゲンの分泌を促進していることを組み合わせると確かにレプチンは発熱システムを利用して視床下部の腹内側核に投射してキスペプチンに刺激を与えていると考えたくなるかもしれませんが、レプチンはあくまでも食後の体温上昇により満腹中枢を刺激するために発熱システムすなわち糖と脂肪の代謝を促しているのであって、その信号が視床下部に伝わってGABA作動性ニューロンに作用し、視床下部の淡蒼縫線核(まろいほうせんかく)を活性化させる、それがノルアドレナリンの活性による交感神経の興奮を引き起こし、褐色脂肪細胞の熱産生が始まります。そしてエストロゲンは卵胞や胎児の生育環境を整えるためにこの発熱システムを利用してタイミングよく請願を出しているのです。エストロゲンは単独でも発熱を促す権限を備えており、だからこそ更年期女性にも視床下部に請願を出せるだけのエストロゲン分泌量が確保されていて生理と同じように体温上昇が起こるのです。ちなみにキスペプチンは排卵の瞬間にも黄体形成ホルモンの分泌急増(LHサージという。十分に成熟した卵胞を破裂させて卵子を飛び出させるための働きかけ)に関与してプロラクチンと共に分泌が高まります。(半減期はおそらく二、三分)

 生理周期にエストロゲンの分泌が高まるとドーパミンとノルアドレナリンとセロトニンの分泌が亢進されるといわれていますが、ドーパミンブーストはプロラクチンの分泌を抑制するため、セロトニンブーストは体温を維持するため、ノルアドレナリンブーストは覚醒を維持するためです。縫線核は体温調節に関与するだけでなく「セロトニン神経系の中核」の異名を持ち、中脳から脳幹に分布する受容体にセロトニンを投射して運動、睡眠から覚醒への移行、歩行、呼吸などの基本的な生理機能から注意・報酬システム、不安・情動などの心の働きを制御する役割も担っています。ノルアドレナリンの主な活動部位は脳幹にある青斑核(せいはんかく)でここは覚醒を司る部位です。その機能は脳で注意力強化、記憶形成、情動(やる気、集中力、恐怖反応としてのすくみ)に関与し、副腎皮質ではストレス反応としての血圧、心拍数、血糖値の上昇に関与します。より具体的なことを言えば生理周期中の女性がよく使う脳の部位は大脳辺縁系と腹内側前頭前皮質(前頭前野の底部)です。前者は扁桃体と海馬と帯状回を含み、扁桃体は喜怒哀楽や恐怖などの感情の処理、快・不快の判断、直観力を司り、海馬は短期記憶と長期記憶の保存を司り、帯状回は感情の処理、意思決定、共感を司り、全体として食欲、本能、記憶、睡眠欲、意欲、感情、自律神経の調節(血圧、心拍数、呼吸)、そして嗅覚をつかさどります。さらに後部帯状回はデフォルトモードネットワークの中枢です。また似たような機能を持つ腹内側前頭前皮質(前頭前野の底部)は恐怖感や緊張感を落ち着かせて感情的な反応を柔軟に制御する、報酬と罰の予測に基づいて行動を選択し、衝動的な行動を制御する、自分の利益だけでなく他者の利益や感情も考慮して行動を社会的にコントロールする、計画や目標を立てて行動し、かつそれを継続する動機を生み出すなどの機能を持ち、エストロゲンブーストで活性化されるドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン分泌の制御にも関わっています。―――ちなみに子宮の収縮を司るプロスタグランジンE2(PGE2)はここのドーパミンを抑制することで反復された社会挫折ストレスに対して衝動的な行動や不安様行動、そして社会忌避的行動をそそのかします。

 これらに加えてエストロゲン自体が向上させる身体能力としては骨からのカルシウムの取り出しを抑制して骨密度を維持する、血管拡張作用による血流の改善、脂質代謝を調節して悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす、コラーゲンの生成を促進して肌のハリと潤いを保つ、口や鼻や膣の粘膜の潤いも、筋肉の合成と筋グリコーゲンの生成による補給と再生をサポート、海馬におけるアセチルコリンの分泌を促して記憶能力を高める、思春期に乳房や膣の発達を促し、女性らしい体つきを作る(すなわち脂質の溜め込み)、デメリットはプロゲステロンより相対的に多くなると疲労感や倦怠感、眠気が現れる、プロスタグランジンによる子宮収縮を助ける(?)などがあります。

 これらの機能に特殊能力を期待させるものはありません。むしろ基本に立ち返りなさいという体からのメッセージを感じ取れ、激しい運動や過度な精神的ストレス(競技へのプレッシャーや応援や期待、集中が続く生活)、睡眠不足や飲酒、喫煙はプロラクチンの分泌を増加させると同時にドーパミンの活性化とエストロゲンの減少をもたらしてしまうのでこの時期には交感神経を働かせるとしても普段通りのプロラクチンにそそのかされた衝動的な行動や体に毒を溜める悪習慣は慎まなくてはならないと言っているように見えます。だからエストロゲンもプロゲステロンも副交感神経を優位にする方に働くのでしょう。もっと言えば月経は妊娠に備えた月ごとのつわり(体内デトックス)と出産の予行演習であり、ブーストタイムは単にセックスにおける快感の男女差程度のことであってその後の心身の大負担を乗り越えるための鎮痛物質の分泌に過ぎないのかもしれません。

 ちなみにエストロゲンはアルコールの分解を遅くする働きがあるそうで肝臓に代謝されるべきエストロゲンが増えるほど酔いが回りやすくなり、かつ二日酔いやアルコール依存症や肝臓障害になりやすくなります。あと酒による失敗が増える?

 さて排卵後にはいよいよPMS症状を伴う女性にとってつらい時期が始まります。その原因をネットではプロゲステロンの働きによると解釈していますが、恐らく子宮内膜の撤去に向けたエストロゲンとプロゲステロンの分泌減少に伴うブーストタイムの解除と人事異動が原因です。プロゲステロンは黄体期のPMS症状を緩和してくれるホルモンといわれ、プロゲステロンから変換されてできるアロプレグナノロン(ALLO)は脳内のGABA受容体の働きを高めて鎮静と抗不安作用を間接的に和らげてくれます。つまり不安やストレスを和らげる役割がセロトニンからGABAに代わった、より正確に言えばギャバ作動性ニューロンに傍分泌(パラクリン作用)によって促進するニューロテンシンが拮抗関係にあるドーパミンに代わって優位になり細胞内へのカルシウムの流入による(子宮にもある)平滑筋の収縮をキャンセルし始めたということです。黄体期後半にはプロゲステロンの減少に伴ってALLOが少なくなってしまうためにPMS症状の抑制が緩んでしまうので、きっとこれをプロゲステロンのせいだと言っているのでしょう。ドーパミンは主に朝目が覚めてしまったときにメラトニンの合成を抑制して起床をサポートする神経伝達物質ですが夕方以降にドーパミンを刺激するような行動を取ると眠れなくなって夜更かしをしがちになっていました。しかしGABA作動性ニューロンが働き出すと入眠導入と睡眠の維持をサポートしてくれますから睡眠不足が解消され、プロラクチンによる脳脊髄液の交換も正常に行われて統合失調症のリスクを下げます。ただし覚醒維持の担当がノルアドレナリン作動性の青斑核からニューロテンシンと共存関係にあるオレキシン作動性ニューロンに切り替わっていますので変わらずドーパミン生活を送っているとオレキシンの摂食行動(狩り行動)や交感神経の亢進がGABAとプロラクチンの働きを阻害してしまって覚醒ブーストが切れた分、眠気を感じやすくなるかもしれません。

 生理中の片頭痛も三叉神経におけるGABAの分泌不足(+グルタミン酸とビタミンB6不足)が原因で、これまでに増えたエストロゲンの代謝に消費されたビタミンB6とビタミンEと亜鉛の枯渇による生理疲れの症状と言えます。調べてみるとビタミンB6の需要は高く、タンパク質と炭水化物と脂質という三大栄養素の代謝、アドレナリンやノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン、GABA(γ-アミノ酪酸)の合成、赤血球の産生、男性・女性ホルモンの産生、アレルギー反応(炎症)や酸化ストレスの抑制、うつ病や手足のしびれや足のこむら返りの予防その他に関わり、さらに試合のために生理を遅らせようと経口避妊薬を服用したりPMS症状を和らげる薬を使用することでもビタミンB6の必要量が増えてしまいます。またつわりの原因となるキサンツレン酸はセロトニンの前駆物質であるトリプトファンの代謝異常によって産生され、これもビタミンB6不足が原因です。そして冷凍食品や加工食品ではビタミンB6が損なわれていますから栄養補給には不向きです。

 これに対しGABAは脳の血液関門を通れず、食事などでこれを摂取しても脳に直接届けることができないというハンディキャップに対応する形で腸内での生成を増やすためにニューロテンシンとコンビを組んで食欲を亢進し0.5~2㎏の体重増加を促します。これは生理周期を健康に乗り切るための栄養補給や免疫細胞や腸内細菌の補充を兼ねているのでこの時期の食事制限やダイエットは絶対にしてはいけません。というのもこの人事異動によってデトックス作業が本格的に始まり、体中から老廃物や使い古されたヘモグロビン(寿命は120日)や免疫細胞やウイルスの死骸やアンモニアや重金属のような有害物質などが肝臓や腎臓などに集まってくるからです。そしてこれに反応してコルチゾールや免疫細胞や代謝機能が亢進し、その中には炎症を促進するサイトカインもいますからこれらを体外に排出するために通る腸を含めて混乱が起こる可能性が高いです。この流れを見ればこの時期に肝臓から分泌される胆汁が重要かつ中心的な働きをしていると考えられ、脂肪の消化・吸収の促進と老廃物の排泄とコレステロールの代謝という機能を持っています。黄体期後半に皮脂の分泌が増えてニキビや吹き出物が出やすくなるのも胆汁の働きによるもので月経期になると一転して皮脂が止まり乾燥肌になるのは下痢による脱水状態で胆汁が減少するせいと推測できます。さらに言えばチョコレートとニキビの関連付けがなされたのもチョコレートに含まれる脂肪と苦み成分が胆汁の分泌を促してデトックスや脂肪の吸収を助けることになるので無性に食べたくなるからかもしれません。

 同じように考えれば、この時期に体温が上がるのも前半は確かに受精卵が着床しやすい環境を整えるためかもしれませんが後半は免疫細胞が活動しやすい温度にするためでしょうし、むくみも前半は確かに妊娠が成立した際に羊水や胎児の栄養の材料とするためにプロゲステロンが皮下組織に栄養や水分を溜め込む働きをしているのかもしれませんが、後半は肺中冷の症状と同じく子宮や卵巣内の炎症によって生じた熱を冷ますために患部に水を溜めているのだと思います―――子宮の炎症は常在菌であるガードネレラ菌(細菌性膣炎の現況)、大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌などが膣内の細菌バランスの乱れ(通常は善玉菌のデーデルライン桿菌やラクトバチルス菌などの乳酸菌が80~90%を占めている)に乗じて異常増殖することで起こります―――。そして炎症が去り、体温が下がって役目を終えると速やかに排泄されて月経期の下痢や乾燥、むくみの解消、脱水状態につながるのです。したがってむくむのが嫌で水分補給を控えても脱水による子宮の収縮や下痢で苦しみを増やすだけですし、水分不足により血中の塩分濃度が高まることでもむくみは起こるのでたとえ朝起きたら顔がパンパンに膨らんでいたとしても普段の服をきつく感じることがあってもこまめな水分補給を欠かすべきではありません。・・・ただし胃腸障害による足のむくみは東洋医学で「水毒」と呼ばれる副作用で頭痛、だるさ、疲れやすさ、雨が降る前の重だるさや抑うつの原因となりますのでタンパク質の過剰摂取を控えるとともに足湯や青竹ふみで冷え性に対処しつつ内くるぶしの後ろにある水泉やひざ下指四本分の骨際にある足三里、へその両斜め下にある大巨、手の親指の先端にある拇指線のツボなどを刺激して胃腸の調子と腎臓の水分調節機能の改善に取り組むとよいでしょう。

 同じく胃腸の不調によって起こると思われる便秘もプロゲステロンの仕業だとA.I.は言いますが、プロゲステロンがエストロゲンよりも相対的に増加したときにエストロゲンが司る筋肉の緊張が低下して腹直筋や肛門括約筋に力が入りにくくなるために胆汁による老廃物の排泄を実行できなくなっている可能性があります。あとは副交感神経が優位の時にアセチルコリンの作用によって消化管活動が活発になり、交感神経優位の時にドーパミンの作用によってこれが抑制されるという機序もあり、これらは数時間ごとに切り替わる日内リズムを持っています。あと活性化にブーストをかけるのがドーパミンと拮抗関係にあるニューロテンシン。あと生理関係について調べているとたびたび出てくる甲状腺ホルモンも腸管の蠕動運動に関与しており、もしかするとプロゲステロンによって活動を抑制されると腸の蠕動運動が抑制され、解除されると活発になって(月経期の)下痢を引き起こしているかもしれません。(女性アスリートや運動後の下痢の理由?)

 ※ちなみにエストロゲンが生成を促進してきたセロトニンも筋肉の緊張を適切に維持する働きがあり、不足すると緊張が低下して姿勢や表情の維持にも影響を与えます。黄体期に一時エストロゲンの再分泌がみられるのは恐らくセロトニンの鎮痛作用にブーストをかけるためで妊婦のエストロゲン地が出産に伴って急激に減少してほとんどゼロになるのも出産に伴う痛みを鎮痛するために使われているのだと推測します。(妊娠八か月以降16,500~32,400pg/mlから0に。人体は麻酔薬の存在を想定していませんし、それが発見される前から女性たちは子を産んでいました) さらに足りないエストロゲンを補うために男性ホルモンであるアンドロゲンアロマターゼという酵素の働きでエストロゲンに変換して動員をかけるのですが(更年期女性のエストロゲン補給の要でもある)、プロラクチンや運動不足、また過度な運動やストレスによってこの酵素の活動が低下すると男性ホルモンが増えることになりニキビや肌のテカリ、べたつき、吹き出物の原因になります。それから月経舞うから月経期の残りの不快症状である下腹部痛、乳房痛、腰痛などもセロトニンの鎮痛作用が切れたせいと考えられます。―――ちなみにアロマターゼの活性化にはホップエキス、加齢、肥満、、インスリン、ゴナドトロピン(つまり生理周期の再開)、アルコール摂取が有効とされています。

 ※腸の蠕動運動が活発になりすぎると腸の内容物すなわち便に含まれる水分を腸が再吸収する前に通過してしまうために水っぽい便になるそうです。同時に体内の水分も抜けて肌や臓器、粘膜の乾燥を引き起こすだけでなく便秘も悪化させるので腸内環境が悪くなって乾燥系の肌荒れや敏感肌、かゆみ、かぶれが生じることになります。(=月経期)

 「肩こり」は東洋医学で考えるとどうやら片頭痛と同源と考えることができそうで三叉神経痛は眼精疲労や首の後ろの凝り、そして顔面神経麻痺と関連して治療が進められることから私は顔面神経の冷えが原因ではないかと思います。それは片頭痛には数分から数時間の前兆症状があり、耳鳴り、めまい、味覚や嗅覚の異常、物が二重に見える、吐き気や嘔吐など顔の神経にかかわるものが多く、医学的に片頭痛は視床下部の異常によって起こると言われていることから総合して冷気や冷房などによる顔面神経の冷え(特に耳?)に生理によって過敏になった視床下部が発熱の機構を起動する指示を出したことで血管収縮が起きて前兆症状が起き、その後の拡張で頭痛が起こると考えると吐き気や嘔吐の理由も説明がつきます。この時血管の拡張にかかわるのが一酸化窒素でその分泌促進にかかわるカルシトニン遺伝子関連ペプチドが三叉神経系に多く発現していることから片頭痛の原因とされています。しかし耳の神経異常にスポットを当てれば前庭神経の異常が考えられ、病気以外では不安や恐怖の感情や交感神経の興奮などによって平衡感覚が不安定になり、めまい、吐き気、嘔吐、動悸、姿勢の傾き、視覚の異常、全身の脱力感、食欲不振が起こります。

 治療法としては耳の神経異常がリンパのむくみによるものであれば耳を前後左右に引っ張ってリンパを流してやればよいでしょうし、冷えによる血流不足が原因なら顔を温める行動(蒸しタオルを当てる、こする、笑うなり変顔をする、良い匂いや悪臭を嗅ぐなりして表情筋・呼吸筋をよく使うなど)を取ればよいでしょう。さもなければ片頭痛や前庭神経機能の改善に効くとされるツボを押してみることです。一つは眉頭にある攅竹(さんちく)のツボで、このツボから目の下(眼窩)に降りたところのある骨のくぼみに三叉神経の一部が走っており、これは頭頂部で後ろの首筋から上ってきた大後頭神経とつながっているそうです。そのせいで目の疲れが首のコリを強め、さらにそれが目の痛みを引き起こすということが起こるようです。二つ目は足の親指の内側(人差し指側の面全体)を刺激することです。前庭神経に効くツボは「翳風(えいふう)」(耳の付け根の裏のくぼみに位置し、耳の症状や平衡感覚の調整に効果)、「頭きょう陰」(耳の穴から耳裏に回って際の痛覚があるところ、東部の血行を改善し、めまいや耳鳴りを和らげる)、「百会(ひゃくえ)」(頭のてっぺん、リラックス効果、頭の重苦しさ解消、めまいの軽減、集中力の回復)とされています。それからもう一つ、手の感情線の付け根にある後谿(こうげい,新字源ではケイ・ケとしか読まない)というツボを勧めます。その効果は風邪による悪寒発熱、耳鳴り、肩からヒジにかけての痛み、頭痛やめまい、寝違い、目じりの炎症、そして腰痛です。

 精神症状や作業能率の低下も体内で発熱とアレルギー反応と胃腸の不調が起きているなら自然なことですし、私もアレルギーによる口内炎ができた時に経験していますがヒスタミンがアレルギー反応に出張ってくると抑制が効かない怒りに見舞われます。あるいは排卵前の交感神経優位のハイな状態から副交感神経優位に切り替わるへの抵抗としてイライラ(じれったい)が起こっているとも考えられます。メソメソしたり涙もろくなるのも交感神経を興奮させる感情や緊張から副交感神経優位に切り替わるときに涙が出る(アセチルコリンの作用)という仕組みを考えれば家事なり仕事なりをやらなくてはならないという意欲や義務感は働くが体がそれについてこなくて社会的挫折感を感じた時に自分を責めて悲しくなっている可能性があります。先述したように社会的挫折ストレスに対して自己防衛や責任転嫁をしてしまう人は怒りや憎しみや弱い立場の人への支配欲へとストレスの対象を移して社会忌避的行動や衝動的な行動に身を委ねてしまいますが(彼らは一方で強い者に支配されることに安心を覚える)、自分を愛してくれる人々に囲まれて生きている人は自分を責めやすくなります。しかしこの不安や恐怖は大脳基底核におけるGABA不足による活動過多が原因で『元気な脳を取り戻す』(ダニエル・G・エイメン著早川直子訳、NHK出版)によれば「基底核の活動が亢進すると、意欲がありすぎて働かずにはいられない一方で不安にさいなまれたり、頭痛、下痢や便秘といった腸の不調、筋肉のこわばりなどの身体症状が出たり、人に批判されることや対立を極度に恐れて気分が悪くなる行動を避けがちになる」とあります。この対策としてはとにかく体を動かすこと。その場でジャンプを何分か続けて全身の血流を促しつつ筋肉の緊張を解きほぐすと良いでしょう。同時に頭を空っぽにできる効果もあります。もう一つは喜びや報酬につながる新しい習慣を作ることです。もっと言えば新しい報酬の種類を考え出すことです。体や心の状態が悪くなるのは現在の報酬システムに無理があるからで、普段通りにできないならできる範囲で相手が喜ぶことや納得させられる仕事をすればいいのです。それは排卵前の交感神経思考の時に何をしたか、どれだけ挑戦したかによって選択肢を増やすことができます。頭の使い方と同じです。これについては後述するとしてプロスタグランジンの話を先に済ませてしまいましょう。

 プロスタグランジンは生理周期の終盤にエストロゲンとプロゲステロンが正常値近くまで減少したのをきっかけに子宮内膜の機能層が剥がれ落ちた時に卵巣のプロゲステロンからの分泌が増えてその排出のためにによ子宮を収縮させると理解されていると思いますが、その機能を調べるとどうやら日常的に分泌されているようです。例えば男性の精子にもプロスタグランジンが含まれていて子宮口から卵管を通り卵子までたどり着くために子宮の収縮を利用するそうです。しかも種類も一つではなくプロスタグランジンD2(PGD2)、プロスタグランジンE2(PGE2)、プロスタグランジンF2a(PGF2a)、プロスタサイクリン(PGI2)、トロンボキサンA2(TXA2)の五種がありそれぞれの受容体と異なる働きがあります。このうち生理に関係あるのはPGE2です。その機能は以下の通りです。

 脳機能におけるプロスタグランジンの働き

1.疾病応答―――感染や組織の損傷に対して炎症、発熱、コルチゾールの分泌、食欲不振、疲労、傾眠、痛覚過敏などの全身症状を発現すること。

2.覚醒と睡眠―――プロスタグランジンD2がアデノシン(ATPの構成要素として体内のほとんどの細胞で生成される他、脳内では眠気を誘発する神経伝達物質となり、大脳基底核ではドーパミンと拮抗関係にあり、GABAの活性を促する。また育毛成分としても知られる。カフェインはこれと似た構造を持ち、その働きを阻害する)の分泌を促すと睡眠が促進され、プロスタグランジンE2がヒスタミンの分泌を促すと覚醒する。

3.内側前頭前皮質のPGE2がEP1受容体に結合してドーパミンを抑制すると社会挫折ストレスの反復に負けた個体が社会的忌避行動や不安様行動を示すようになる。ただし同ストレスの反復をさらに重ねるとこの作用機序が薄れていく。

4.海馬におけるPGE2は長期的空間学習能力(=空間把握能力)と文脈的恐怖条件付けを司っている。

5.大脳の神経細胞が代謝の亢進を要求した際にはPGE2が大脳細動脈を拡張してこれに応える。

6.脳内の血圧が低下した際に血圧の調節を司るアンジオテンシンⅡから血圧を上げるよう指令を受けると脳弓下器官のPGE2は活性酸素を発生させて交感神経を活性させる経路を発現する。

7.大脳皮質や海馬でグルタミン酸の興奮毒性による刺激を受けたPGE2は神経細胞死を誘発する。(海馬は細胞の新陳代謝が行われる組織)

8.EP2受容体に結合したPGE2はさらに神経細胞死による脳萎縮や筋肉萎縮の促進に関与し、かつアミロイドβの蓄積(老人斑)の拡大に関与してアルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症を助ける。(グルタミンが代謝することになっているアンモニアがアミロイドβの前駆物質の変換を助ける)

9.うつ病や統合失調症の発病にもプロスタグランジンが関与している。

 さらに深く調べてみるとプロスタグランジンは胃と腎臓と血小板と子宮内膜(?)とマクロファージや樹状細胞などの免疫細胞で生成され、マクロファージのPGE2は免疫応答や炎症反応、がんの進行などに関わり、腎臓のPGE2は腎臓の血流量や糸状体のろ過量や血圧の調節、集合管での抗利尿ホルモンに拮抗して水分の再吸収を妨げており、胃粘膜ではPGE2とプロスタサイクリン(PGI2)が生成され、胃酸分泌の抑制と胃粘膜や重炭酸塩による胃粘膜の保護を行っていることが分かりました。さらに血小板では活性化されたときにトロンボキサンA2が生成されて血小板の凝集を誘導して止血を行っていますが、血管内皮細胞で生成されるプロスタサイクリンは反対の作用を備えてPGE2とのバランスで血管内に血栓ができるのを防いでいます。――これらの作用を見た私はエストロゲンが食道と胃の間の筋肉を緩める働きがあることを思い出し、む月経時に分泌が増えるのは実は胃のプロスタグランジンであって、エストロゲンが胃酸の逆流を起こすことで胃の粘膜を守ろうとするプロスタグランジンの分泌過多を促し、その傍分泌(パラクリン作用)を利用して子宮のプロスタグランジンを活性化させているのではないかという仮説を思いつきました。この仮説に従えばプロスタグランジンに子宮内膜を排出するために活性化するのではないということになります。その根拠としてこの時期に痛み止めのためにアスピリンを飲んでプロスタグランジンの生成を阻害すると胃炎や胃潰瘍などの副作用が出ることを挙げておきます。(つまり胃の中がそういう状態にあるということ)

 したがって女性たちがこのホルモンを警戒するのは生理の時だけではなく、男性や更年期女性も警戒を怠れません。といってもこのホルモンの材料とされるアラキドン酸はオメガ6多価不飽和脂肪酸に含まれているので高タンパク質、高脂肪、高カロリーの食事と肥満を避けて一生精進料理で過ごすというわけではありませんし、代謝に必要なサプリメントをかぶ飲みすればいいということでもありません。プロスタグランジンでも免疫細胞でも腸内細菌でもマイオカインでも脳神経でも悪玉化または過活動させないような生活を心がけ、例えばセロトニンが足りなければ代わりの駆動源を活かしてセロトニンブースト以上のパフォーマンスをしようという柔軟な考え方が必要なのです。さっきの話の続きをしますと人間の行動の多くは報酬に依存していますが、報酬に縛られた行動はストレス源でしかありません。自分の行動がストレスで不本意でしかないからこそ、それがスムーズに終わらないと腹が立ったり情けないと思ってしまうのです。こんな時には合理性や気分転換や怒りの管理を追求するのではなく、できなくて腹が立つ行動なら天井をぶち破ってやりがいのあるタスクに変えてやればよく、こんなことを繰り返して一体何になるんだと爆発してしまえばいいんです。それが私の考える交感神経的な考え方です。世間は意味のない仕事にしか報酬を出しませんが、そのしがらみをぶち破ればあなたにできることはいくらでもあります。その意欲をもたらすのがプロラクチンの働きだと心療内科医でひめのともみクリニック院長の姫野友美さんは著書に書いておられます。

 『女はなぜ突然怒り出すのか?』(角川oneテーマ21)で彼女は「プロラクチンは両生類の変態や爬虫類の脱皮を促したり鶏の渡り行動や巣ごもりの開始を知らせたりするホルモンで、生き物が変わろうとするときに必要な力を出す」という科学的事実から「オンナも子を産み、乳を与えることによって一皮むける」、「出産すると夫より子供に夢中になる」、「推し活はオンナの生き直しの作業だ」と前向きな提言をされています。女性は変化するもの、進歩に興味が尽きない生き物であるのになぜそれを仕事や家庭生活に取り入れないのか、これは先のこぼれ話で書いた「なぜエストロゲンブーストを活かさないのか」に通じており、その言い訳として女性たちは肝心な時に生理のせいで力を発揮できないとか男性上司を説得するための理論をまとめる能力が足りていないとか女同士のしがらみが邪魔をしていると言います。しかし生理周期についての理解を深めてみると女性たちは生理周期において人生の隆盛期とスランプを経験しているのであり、ひいてはどんな子が生まれてもひるまずに子育てに臨めるように精神病や発達障害さえ経験しているのだという学びから「ブーストが解けて女性ホルモンや神経伝達物質が正常値に戻っただけで不調を訴えるのは気のせい」と書いたことは暴言だったと謝罪と訂正をしなければならないとしても、失ったものや足りないものに執着して現状回復に心と時間を空費している現代人の後ろ向きな態度は克服しなければならないし、女性が強みと信じている頭の使い方にも革新が必要だという考えは変わりません。生理において先行逃げ切り型で追いつかれたら最早なす術がないという戦術は通用しないことが分かったなら後半のためのブーストを仕込まなければならず、それが月経前や月経期の不調を元気に乗り切るレメディになります。

 こぼれ話にも書きましたが女性と男性学者の考え方の違いはアウフヘーベンを起こす能力にあり、これは交感神経と副交感神経の切り替えによって発想や着眼点を替えることで実現できますが、女性は興味のないことに対して冷淡すぎることが欠点です。その考え方を生み出しているのは恐らく島皮質で(片頭痛の痛み部位と関係あり?)、交感神経的思考とはどういうものかをこれの解説をしながら示しますので注目して読んでみてください。(これが研究や学問の面白さでもあります)

 ※ヘルシストのトピックス『体と心をつなぐ脳領域「島皮質」』をベースにと順天堂大学の『脳が「止める」を実現する経路の全容を解明』と中村望さんの兵庫医科大学医学会雑誌のトピックス『脳機能を制御する内受容感覚のニュートラルネットワーク』その他のネット情報より構築。

 島皮質―――大脳の左右の外側溝の奥に存在し、身体内部(内臓や消化器など)で起こる変化や痛みや体の位置感覚、そして感情などの情報を受け取って意識化し、それぞれの状況や刺激の強度に合わせた適切な反応を脳の各部位に指令することで心と体の連携を生み出している器官。左右の前部と後部それぞれに役割があり、前部は主に感情や意思決定にかかわる情報を意識化し、後部は身体内部からの感覚情報を意識化する。投射先は前頭葉(認知)、頭頂葉(注意)、側頭葉(言語、聴覚)、帯状回(前部および後部、感情と認知)、扁桃体(恐怖、不安、喜怒哀楽)、視床(情報伝達)があります。

 ・・・例えば体の状態を把握する機能に即した行動には女性のメイクやスキンケアがみられ、日々顔面神経を刺激することで肌の状態を把握しているからこそこの神経に関連する以上を意識化/顕在化してしまうのかもしれない。女性の会話術も聞き手に我が身に起こったことの顛末(てんまつ)をすべて把握することを求めるらしく、つまり確認が中心。ゆえに一方的に自分のことを話す猶予を与えてくれる相手出ないとうまく会話できず、人見知りがちになります。

 さらに順天堂大学が提示してくれた反応抑制の機序に照らすと「視覚情報→一次視覚野→島皮質前部→下前頭皮質→大脳基底核→一次運動野」で黄体期に体を動かすのがおっくうになるのは大脳基底核の機能低下により一次運動野への連絡が弱くなっているせいだと推測できます。

 また島皮質の右側が損傷されると氷水に手を入れていられる時間が伸び、禁煙の成功率も80%まで高まるという事実と各脳領域に指令を出したり意識下のオン/オフを制御するセイリエンスネットワーク(重要性顕示ネットワーク)の発達が青少年期には未熟で心理的トラブルを起こしやすいとの記述から子どもの体温調節機能の未熟さとはこれのことを指しているのではないかとの仮説を見出しました。(やっとつながった!) すると高齢者は島皮質の機能が低下することで体温機能の調節能力が落ちていることになります。低下による影響はほかにもあって特に報酬に基づく行動を中止することができない人は人の道を踏み外しやすく更生もできないことになりすし、批判や警告を無視して悪行に執着したり怖いもの知らず、命知らずになったりしている人は島皮質前部が機能低下しているのであり、いずれも自分の状態に無頓着な男性や高齢者に多い症状です。さらにセロトニンの不足によってセイリエンスネットワーク(中核は島皮質と前部帯状回)が機能不全に陥ると強迫性障害や統合失調症、うつ病や不安障害になることが示唆されており、『元気な脳を取り戻す』に前部帯状回の過活動による障害として脳のギアチェンジの不具合に伴うPMSが記されています。(育児行動の抑制を含む) 

・・・しかしセロトニン作動性ということは副交感神経系の思考回路であり、女性にとってはデフォルトの状態に戻っただけなのですが、これに社会的挫折感を感じてしまうのはブーストの使い方を間違えているからです。つまり本来セロトニンと拮抗関係にあり、プロラクチンの分泌を抑制するためにブーストがかかっているドーパミンを使い放題と勘違いしてそれを交感神経的な生き方、報酬受け取り放題の金貨のシャワーを浴びているような、またはパチンコで確変を当てた時のような快楽中毒生活をバラ色の人生とか隆盛期だと思い込んでいる。プロラクチンによる変化の起爆剤の作用も受けているはずでアスリートやキャリアウーマンはそれをうまく利用しているかもしれませんが一般女性は変化を望まない、鑑賞者の立場で与えらる快楽に浸っていたい。(それを豊かさや愛されることや養育されることだと信じている) 

しかしドーパミンの一日の分泌量は決まっていて朝、アセチルコリンの分泌が抑えられると覚醒して一日分のドーパミンが分泌され、筋肉の疲れを取り、体を動かす意欲を高めることに消費されながら夜に向かって減少していく。そしてドーパミンの量が一定以下に低下すると、あるいは胃腸で作用するセロトニンによって抑制されると眠気や体の疲れ、筋肉の疲れが出てきて入眠を誘導する、つまり意欲と思考力を低下させるというのが一日のリズムなのです。これはストレス(耐性)ホルモンと呼ばれるコルチゾールのリズムと同じです。しかし夕方以降にもドーパミンとコルチゾールをドバドバ出すような生活を続けているとそれだけで不眠症やうつ病と同じ状態になり、朝分泌される一日分のドーパミン量が減り、覚醒が鈍くなる。筋肉の疲れも取れなくなる。痛み信号を出してセロトニンとノルアドレナリンにこれを抑制してもらうという機序(仕組み)も働かなくなって全身のだるさや肩、首、腰に強い痛みやコリが出始める。そうして朝起きれなくなっていき、ドーパミンが分泌される時間も昼過ぎにずれていったりすると今度はドーパミンのせいで眠れなくなり、体内時計が狂ってさらに体調が悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。コルチゾールも同じように過剰分泌され、やがて減少し、不足を補うために脳の神経細胞からエネルギーを取り出したりして細胞を死なせ(これも交換が効く海馬の細胞から)脳萎縮へと進めてしまうのです。ドーパミンやコルチゾールはドラッグと同じく使い方を間違えると怖いものなのです。体にはこれを予防する機能が備わっていて不快な症状をもってあなたに抑止をかけますが、エストロゲンブーストの時期にはそれを感じにくくなるでしょう。しかし必ず後で痛いしっぺ返しを食らうことになります。これも人生と同じですね。「筋トレをするとセロトニンが分泌されて気分の高揚を得て不安やうつ症状を緩和し、さらに継続によってストレス耐性ができて自信や自己肯定感が高まる」とあるのはドーパミンとセロトニンの拮抗関係をうまく使った本来のドーパミンの使い方なのかもしれません。ドーパミンは主に筋肉に分布する物質で座して快楽をむさぼるためのホルモンではないのですから。暴言を訂正すると言いながら同じような言い方しかできず申し訳ないと思いますが、変化を渇望している身としては能力を使いこなせず自滅している人を見るのはもどかしいのです。・・・女性が書けばもっと優しい文章になるのでしょうね。ぜひとも覚醒してください。

 ※余談ですが恋が覚めてしまうのも感情だけ、意識だけで臨むからで行動して(オン)自らセロトニンの分泌を促すことで(オフ)パートナーを愛する喜びを持続し、相手にもドーパミンの使い道をもっと私に振り分けてよと要求するばかりでなく、こちらからセロトニンの分泌を促す行動を働きかけてあげてドーパミン分泌の波を作ってあげるようにすればよいのではないでしょうか。―――といってもありがたみの分からない未熟な相手はそれを仕事の疲れを取るためや自由を満喫するための活力にしてしまうかもしれませんが、その時はあなたがパートナーを愛する喜びを感じられなくなったと思ったときに切り捨てればよいのです。愛を得るにも快楽を得るにも信頼や理解を得るにも手を抜いたらろくなことにならないということを何人も学ぶべきです。私たちの体だって今月は子どもを作らないだろうと分かっていても全力で卵子を作りますし、健康的に生きるつもりなんてないだろうと思っていても全力で健康を維持しようとしてくれています。体に見限られたらすぐに病気になって死にますよ。

 それから子どもが育つにも親が愛情や環境を与えるだけでは駄目で子どもも与えられたものを活かして全力で育つための行動や努力をしなくてはいけません。輝かしい人生はドーパミン中毒からの脱却によって始まる!

 

 ちなみにセイリエンスネットワークからトリガー/亢進の指令が出されたときに働く神経回路を中央実行ネットワークと名付けており、背外側前頭前野や後頭頂葉がその主な投射先です。ワーキングメモリ機能と連携して短期記憶を意識下で処理して外部からの刺激や思考の集中のうち最も顕著なものに意識、注意を向けることをサポートしています。言い換えれば思い込みの強さに関連する回路。これはまたフロー状態(心理学用語で自分の能力が十分に発揮されてすべてがうまくいっていると感じられる高揚した状態)の時にも活性化するそうで多くの女性が少なからず常にフロー状態を意識しながら仕事をしているのではないでしょうか。だからプロセスにケチをつけられるとすべてが瓦解して混乱してしまう。

 一方キャンセル/抑制の指示が出された時に活性化する神経回路はデフォルトモードネットワークと名付けられ、後部帯状回と恐らく内側眼窩前頭皮質と情報伝達をしています。後部帯状回は「エピソード記憶の形成において空想や記憶想起のためのシーン構築に関与したり、他者の表情や涙などから感情を推測したり、刺激の自己関連性を評価して内省的な思考や自己認識を展開したり(要するに憧れや嫉妬、劣等感の形成や自分に関係ないことに対する無関心を作り出す)、頭頂皮質領域と連携して空間認識を行ったりします。さらに内側眼窩前頭皮質の芸術作品(音楽や映画など)に触れて感動する能力との連携で涙を流したり、元気を出したり、自身の過去を美化したりします。

 内側眼窩前頭皮質の他の機能はドーパミン作動性ニューロンに投射して感動を増幅させたり、魅力的な顔を「一種の報酬価値」すなわち芸術作品とみなして美顔を目指して努力し、他者から(褒められて)笑顔を向けられると自信や生きる意欲を強化します。しかし過活動になると何かが間違っているという不安に襲われて整形を繰り返したり、過激なダイエットをしたり、厚化粧や美容に高額のお金をつぎ込んだりしてしまいますし、逆に機能低下すると衝動的な行動に走って社会性が低下します。―――したがってデフォルトモードネットワークは「疲労度が高くなるとこの経路への依存度が高まる」(ヘルシスト)としても休息しているわけではありません。むしろ問題なのはこの部位が特に悲しみを識別する能力を持っていて扁桃体が一時的なラベリングした悲しみを強化、鮮明化してしまうことにあります。それで女性はしばしば悲しみを駆動力にして生きてしまうのです。セロトニンが減少するときにはドーパミンが活性化していますから脳の中では喜びも悲しみも同じく「報酬」だからです。こうなるとこの人は一生不幸な境遇から抜け出せません。

 ではこの呪いの神経回路をどうやって停止させるかということで世間では盛んにセロトニンを増やせと叫んでいるわけですが、セロトニンブーストをかけても彼女たちの生活態度が副交感神経優位のぬるま湯生活ではティックトックのショート動画を観てドーパミンをドバドバ出しておしまいです。広告会社の金儲けの仕組みから抜け出さなくてはなりません。そのためには排卵前のエストロゲンブーストの時期を利用して世の中の間違った解釈や不文律や忖度によって苦しむ人々のためにこれを快に変える提案をし、排卵後の副交感神経優位の時期には実現のための勉強や情報収集をして強みである想像力に磨きをかけるのです。「和田秀樹こころと体のクリニック」院長の和田秀樹氏も著書で「思考とは側頭葉や頭頂葉にある知識や記憶と前頭葉がもたらす創造性や意欲が相互に行ったり来たりする状態が理想」と考えられており、しかし今の学者や評論家は素晴らしい分析力を持っているのに提言まで情報に頼ってしまって(あるいは権威におもねって)個人の意見がないに等しいと嘆いておられます。男性には知識があっても想像力がなく、女性には想像力はあっても知識がない、それが世界の現状です。だから穴だらけの定説で構築された世界観にしがみついてお互いに潰し合いながら誰も幸せになれない社会システムを最高だとうそぶいている。ちょっと勉強すれば現在の定説なんて魚のうろこのように簡単に剥がれ落ちてしまうのに。

 ではその勉強を誰がするのか。男性は既存の地位やトロフィーを手に入れることしか考えられませんから変化に対する受容や期待の大きい女性がやるのが適切でしょう。それは家庭教育を通して子どもに受け継ぐこともできるのですから。そしてこれが重要なことですが、成功したら分刻みの自己犠牲的な生活に突入するのではなく提案に基づいた快の生活を保障してもらう社会の仕組みを作り上げることです。これも利己主義の強い男性には無理です。例えばバスや電車のダイヤを守っていても人を運べる距離やエリアが変わるわけではありません。そこで会社はルートや車内の快適さに目を向けて乗客に便利さと一緒にその便利さを破壊する敵の疑いをもたらします。そしてセキュリティーの強化に進むと際限なくコストは膨れ上がり分断も加速します。何より努力が分散してやりすぎや無駄や働かない人が出てきます。そしてこういう連中が余計な仕事を作り出して社員や利用者の負担を増やしてしまう。運転手だけが当初の任務をまっすぐこなすことができるかと思えば彼らまでやさぐれて飲酒運転などをやらかしてしまう。これが男性社会の欠点です。結局経営陣の采配だけの狭い価値観や知識ですべてを完結させたがり組織として破綻しているのに金の力で無理やりこれを継続しようとする。しかし男性はこれに無条件に従ってしまい、居酒屋で愚痴るだけです。彼らはもはや職場をシェアしていないのに権威主義やヒエラルキーへの従順によってこれを黙認してしまう。これを打開するには同僚や国民による職場や社会のシェアが必須で、それができるのは利害関係でものを考えない女性だけです。現在のガザやウクライナの人々を含めて私たちに必要なのは不可侵の幸福な空間の構築なのです。これを確保した上で世の中のよい変化を眺めるから私たちは安心してまた新しい提案をして身を削る努力に臨むことができるのです。そういう生き方がこの間違いだらけの人間社会には必要だと思います。

 報酬が変わればきっと行動も変わります。これは必要なのは勇気だけです。だから女性たちには一日も早く生理を克服してくれることを心から願います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました