まとめてつぶやき1096 喘息&アトピー性皮膚炎の解読から人体の本質を知る4-3

 社会性動物の関係は凹と凸で成り立っています。数字で言えば動物たちは普段49対49で生活し、単独行動を好む動物も少なくありません。発情期を迎えた時だけ一方が51すなわち凸を発現して異性に迫り、異性が侵入者に対する攻撃を抑制してテリトリー(パーソナルスペース)への侵入を許すことで交尾およびカップルが成立します。その後攻撃抑制を継続できる種族はつがいで行動するようになりますができない種族は片親に育児を任せて去ってしまったり侵入者として殺してしまったり両親とも力尽きて死んでしまったりします。

 人間関係も基本的に動物と同じで他人の仕事に干渉しないながらも特定の他者及び社会に役に立つ仕事を分業することで共存共栄しています。しかし凹と凹の関係ではテリトリーを共有することはできませんから配偶者や仲間が欲しいと思えばどちらかが凸を発現しなければならず、関係構築後は状況に応じて凹と凸を切り替えてお互いの意思を尊重し合わなくてはなりませんし、相手が生み出す変化にも適応しなくてはなりません。(さらに言えば変えられた世界観でも凸を発現できるように学ばなくてはならない) それができない子どもは四六時中51を発現して保護者を振り回します。それはシグナル行動と呼ばれるもので主に不快感の訴えとして昼夜を問わず、その子が自立するまで発せられます。これに無条件に付き合っていると保護者は生活リズムを崩され、自分の時間どころか休息を取ることさえ困難になって自分を見失ってしまうので賢い母親はシグナル行動を適当にあしらって子の自立を促しますが、それでも凸を発現する能力への影響は免れず、特に父親は仕事での積極性や向上心や革新性(前頭前野を使った批判精神)、独立心などを失って指示されたことしかしない、あるいは部下の世話や尻ぬぐいばかりするようになります。さらに上司や部下からの高い要求に答えられなくなると会社を辞めて人と関わらない仕事を求めたり、専業主夫になったりします。

 昨今のニートの増加は機械やスマホを使ったサービスの利用に達者になる一方で自ら提供できる仕事を養わないゆえに起こる適応障害ですが、発情期のメスのようにオスから逃げながら抱かれたいと思い、また人間の赤子のように抱かれたい、構われたいと思いながら静かに寝かしてほしい、構いすぎないでほしいという二面性のある要求を強化し続ければ対人恐怖症や相手のターンを認めない気難しい性格が形成されてもおかしくありません。―――ただし「凹の態度のまま51を発現する」という子供の特権に依存しているのは若者だけでなく権力者や経営者や高齢者にもよく見られるものですから若者たちはその犠牲者であるともいえます。

 最近ブックオフで多く見られるようになった潜在意識を利用して欲しい物を手に入れる引き寄せの法則/マインドフルネスという心理戦略もその一つです。私もその仕組みを探り始めたばかりですが、赤ん坊はどういう信号を発して母親を動かしているのだろうかと考えた時に脳波に行き着いて解読の糸口を見つけました。脳波とは主に大脳新皮質の活動によって数百万個の神経細胞から発せられる集合電位(その場所のエネルギー)をオシログラフに描写したもので覚醒時には曲線の振れ幅は狭く、眠りが深くなるほど振れ幅が大きくなります。

 最も低い周波数を持つのはデルタ波(0~4Hz)でノンレム睡眠時と無意識状態の時に現れ、成長ホルモンとセロトニンの分泌を促します。

 次にレム睡眠時に海馬とその周辺領域に現れるシータ波(4~8Hz)は瞑想時や催眠術にかかっている時や過去の出来事の感情面を思い出すとき、創作活動時にも現れ、記憶の形成を司るアセチルコリンとセロトニンの分泌を促します。

 アルファ波(8~13Hz)はリラックスしている時や目を閉じた時(後頭葉で活発)、何かに集中し始めた時(前頭葉で活発)に現れ、セロトニンとGABAの分泌を促しコルチゾールの分泌を抑制します。ストレス時と不安な時には抑制されます。

 ベータ波(13~25Hz)は覚醒時の主な脳波で思考を巡らせたり問題の解決策を考えたり、注意を向けた時などに現れますがストレスがかかると25Hz(~40Hz)以上に上昇し、怒り、恐怖、不安、困惑、罪悪感、羞恥心などのネガティブな感情を伴って合理的思考や理性を司る前頭前皮質の機能が低下します。ノルアドレナリン、ドーパミン、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を促します。

 そして最も周波数の高いガンマ波(40~100Hz)は瞑想や学習中における高い集中時や脳の各領域から集まってきた情報を統合、同期、整理するときに現れます。また貪食細胞のミクログリアを活性化してアミロイドβを減らしてくれます。グルタミン酸とアセチルコリンの分泌を促します。

 

 新生児は一日の大半をデルタ波主体で過ごし、一歳から三歳まではシータ波が優位になっているらしく、この頃の経験や親などから掛けられた言葉は潜在意識で処理されるために成長するとこの頃のことを思い出せないようです。そして瞑想した時に現れるのもシータ波やデルタ波。マインドフルネスの指導者たちは特に7.5Hzは宇宙の周波数と一致しているとしてこの脳波を利用して思考や感情を現実にせよと勧めていますから赤ん坊のシグナル行動(ベータ波の発現)と母親の反応と関連がありそうです。

 ・・・ただしシータ波やデルタ波が優位の時には前頭葉と頭頂葉の機能が低下していますから私のようにアウフヘーベンを産み出したり間違った思い込み/ミームを修正することはできません。だから彼らは歴史修正主義者を排斥するのですし、ADHD(注意欠陥多動性障害)患者の脳でもこの二つの脳波が優位になっているそうです。ちなみにうつ病患者の脳ではアルファ波が過活動になっている一方でベータ波が不足しており、ADHDでもベータ波の低下がみられることからストレスを避けすぎると前頭前野の機能低下をもたらすようです。さらにこれが病気化したものが前頭側頭型認知症で、善悪の判断や衝動の抑制などもできなくなります。万引きは彼らの典型的な行動の一つ。

 多動が起こる原因は脳の覚醒レベルが低いゆえに注意や集中を維持することが困難でかつ血圧や心拍数も低いため、このぼんやりした状態や低血圧を解消し、覚醒レベルを高めるために体を動かして外部からの刺激を受けようとするのですが、前頭前野の活動が低いため行動を計画できずに赤ん坊や幼児のようにただ手足をバタバタさせたり走り回ったり衝動的な危険な行動をしたりします。そしてこれが彼らの中で他者からの保護を求めるシグナル行動であるがゆえに人を困らせたり攻撃行動をしたり反社会的な行動をしたりという方向にエスカレートするのだと思います。これを神経伝達物質を主体に言い換えるならば赤ん坊はアセチルコリンの分泌が少ないため発声や感情の言語化ができませんが、おむつの中に排尿・排せつをすると迷走神経が刺激されてアセチルコリンが過剰に分泌されて脈が遅くなり過ぎ(迷走神経反射による徐脈と言います)、命の危険を感じて血圧を上げるために泣き出します。(ノルアドレナリンとコルチゾールの分泌) すると母親は急いで抱き上げて我が子の安否を確認するのですがこの時に筋肉運動が促されて血圧や体温が上がったり脳内に蓄積するアミロイドβやAGEs(終末糖化産物)の処理が促されるわけです。幼児や多動の大人の場合はだらけた生活によって副交感神経が過活動(すなわちアセチルコリン過多)になっており、やはり覚醒レベルが低下しているため疲れやすさ、倦怠感、無気力、立ちくらみ、手足の冷えやしびれ、慢性的な肩こりや腰痛、胃もたれ、胸やけ、便秘または下痢、腹痛、睡眠障害、縮瞳(瞳孔が過度に縮小する)、徐脈、呼吸困難、筋肉のけいれん、過剰なリンパ球の増加によるアレルギー症状、イライラ、不安感、神経質などを持病とし、これらを振り払うために発作的に運動様行動を起こすのですのですが暗に保護を求めているために依存的な行動/迷惑行動になりやすいのです。ちなみに高齢者も次第にシータ波が優位になっていくようで加齢によって心臓の筋肉や甲状腺の機能が低下して心機能や運動能力が低下するとアセチルコリンの過剰分泌が起こりますから要介護者の挑発行動や愚痴っぽさも「多動」の部類に入るわけです。アスリートも安静時には脈拍が遅くなるそうですが意外と女性にモテる理由の一つかもしれません。

 このように整理するとなぜ加害者だけが保護されて被害者は無視されがちになるのかの説明も付きますね。

「できない」を顕示しながら危機感を訴えることで対面の相手だけでなく見知らぬ第三者や社会集団さえ動かしてしまう、これが「引き寄せの法則」のカラクリです。彼らがお金を集めることなんて簡単なことだと考え、現実にそれができてしまうのもこの仕組みを利用しているからなんですね。だからこの非常に強力な力で一度成功体験をしてしまうと子どもも政府も資本家も投資家も要介護者もたちまち依存してこの態度に固定してしまいます。そしてその犠牲になった無力な市民たちは托卵を押し付けられたモズのように同胞だけでなく我が子への警戒心も強くしてしまい、その成長を阻害します。なので子どもは友人やSNSで出会う赤の他人に抑圧とは逆の関係を求め、正常な凹凸のラリーが行われる人間関係を再構築しなければならなくなります―――ただしパートナーには親と同じ属性の人を選んでしまうようです―――。若者が家でも外でも一日中ヘッドフォンを着けているのは音楽からアルファ波を受け取ろうとしているわけで大人から励ましの言葉や後押しを欲しがっているのです。昭和歌謡を聴く若者は特にそうでしょう。政府は選挙を面白くするために成人年齢を18歳に引き下げましたが、脳の発達は25歳まで続く上に18歳から25歳は社会への第二の適応に重要な年代なのに保護や後押しが全くなく、成長を望まれてもいないとしたら自己肯定感が低くなるのも当然です。ちなみに人の役に立っているという自覚を表す自己有用感が日本の若者は世界で最低レベルなんだそうです。彼らは不幸でなければ大人たちに保護してもらえないと思いつめて幸せな人や善行を行う人はボランティアで活動すべきだと主張し、自らも幸せになったら仲間外れにされると恐れて向上心や善意や正義感を封じ込めて目立たないようにと不幸の種にせっせと水をやっています。そして意図せずカッコウの手下になって日本人の卵を成長の場から蹴落としたり幸福な人を憎んだり、学校やバイト先でつまづいた勉強や人間関係による劣等感を癒すために他に別のカーストを作って自己同一性を取り戻そうとする試みを行います。これはモズの速贄(はやにえ)と同じ行動です。

 モズは非常に縄張り意識が強く、基本的に一羽で生活し、肉食性で攻撃的な鳥と認知されていますが、体の大きな捕食者にも立ち向かえる向こう見ずな性格と豊富なえさ場を選択して巣を設ける巣営能力と我が子に対する献身性を狙われてカッコウの仮親として利用されています。学者たちはモズが托卵を受け入れてしまうのはオキシトシンの働き(鳥類のはメソトシンという。産卵、抱卵、社会的行動を促すホルモン)によるものでモズは気づかずにカッコウの子を育てていると考えていますが、私は気づいていると思います。偽物と分かっているけど自身のセキュリティー能力が甘かったと認めると自己同一性を保てないのでバソプレシンの働き(同じくバソトシン。水分や血圧の調節、愛する者を守る意志を促すホルモン)で縄張りに入ってしまった卵や雛は育てるしかないという義務感が働いているのだと思います。そしてその怒りの蓄積が目の周りの黒い帯状の模様として現れ、かつ托卵に対する対抗進化として卵にも表れてカッコウの卵と見分けられる確率を上げていっているそうです。目の周りの模様は同じく托卵被害に遭っているホオジロやウグイスにも見られ、ホオジロの目は確かに怒りをたたえているように見えます。もしかするとモズが発情期に他の鳥に鳴きまねをするのも同胞のオスに縄張りをアピールしながらカッコウに巣の位置を特定されないようにするための知恵なのかもしれません。(オオヨシキリを筆頭にヒヨドリ、カワラヒワ、ひばり、チドリ類、そしてホオジロやウグイスの物まねもする) ウグイスやホオジロも美しい声で鳴きますが黒人奴隷が強制労働を耐え忍ぶために歌い、踊ったように彼らも歌うことで托卵という理不尽かつ屈辱的な労苦に臨む士気を高めているのかもしれません。

 そして件の速贄ですが、動物は原則として今食べる分しか捕食しないことが暗黙のルールになっていることを考えれば怒りに身を任せているから禁忌を犯すわけで、カッコウとの対決に備えて栄養とストレス耐性を高めているとも考えられますが、直接対決によって托卵被害を解決できないゆえに被捕食者との関係において摂食行動を亢進して自身の心理的な順位を再確認している、あるいはカッコウの真似をしているつもりになっているのではないかとも考えられるのです。後者はミラーニューロンの働きです。そして動物のこの行動から摂食行動は攻撃行動(他者の命の軽視)であることが分かります。―――それよりも私が注目するのはモズが縄張り内に犠牲者をたくさん串刺しにして自身の怒りや苦情を訴えても誰もこれを解決してくれないばかりかその残虐行動は肯定されてしまってペナルティーを課されることもないということです。人間社会でも社会問題には目をつぶって犠牲者を見殺しにすることが標準化されていますよね。人間社会で摂食行動はお金儲けにあたり、抑圧を受けていたり社会に怒りや憎しみを抱いている人ほどお金への執着心が強く、国民や消費者あるいは無実の市民に冷酷になります。「お金さえあればカッコウの托卵を拒否できる、天敵の圧力や迫害に遭っても生き延びられる、ストレス発散の選択肢が増える、あるいは他でカッコウの真似事をして自尊心を取り戻せる」などの対抗心、野心、復讐心をもってお金に関する数々のトラブルを作り出し、人々はこれに干渉しないことを決めて自身の縄張りの脆弱性を生み出しています。日本人も在日朝鮮人や在日米軍という托卵や屈辱外交を受け入れているために善意の外国人移民に対して過剰な拒否を発したり、学生間にもカーストを作るなどして自己同一性を取り戻すためにカッコウと一緒になって日本人の卵を蹴り落としたりしていますね。彼らはカッコウの立場さえ手に入れれば「できない」と叫ぶだけで何でも願いが叶うと思っているのでどんどん要求を幼稚化していきます。彼らが今後導入しようとしているベーシックインカム制度もマインドフルネスを実践して一日中シータ波でいるので働くことができないから米軍やその腰巾着と同じように税金で飯を食わせてやろうという戦略で平日の昼間からカーテンを閉めて仕事も運動もしない、子供を学校にも行かせない連中に金を出してやるのが惜しいと思えばこそ税金に手を出すのであり、彼らが内心毛嫌いしている兵隊たちは機械の力でシータ波に脳波を切り替えているだけで当人はその副作用で湧き上がる多動に任せてベータ波を爆発させているだけのストレス人間に過ぎないのですから当然です。偽物の寄せ集めでシータ波集団を名乗っている『桃鉄』のスリの銀次みたいなうそつき共産主義集団との対決を避けてふざけた要求を受け入れ続けても若者の成長と幸福を阻害するという代償行為にしかつながらないならば日本の大人たちは「なぜカッコウの思惑通りに動かされてしまうのか、なぜカッコウのヒナが口を開けて赤い信号刺激を見せると餌を放り込んでしまうのか?」のメカニズムを解き明かして彼らの卑怯な繁殖戦略を攻略し、不愉快な赤ん坊老人とその腰巾着のモズ中年の支配を終わらせなくてはいけませんし、少なくとも今すぐモズの暮らしから脱却すべきです。

 日米間で戦前戦後に交わされた密約も本国政府は「在日米軍が勝手にやった」というスタンスなのだから表向きのトップ会談でその蛮行が抑制、裁判されることは無い。日本人が奴らを表に引っ張り出して明確にノーを突き付けなければ話は進まないだろう。在日米軍を潰しても本国政府に報復をする権利はないのだから托卵を今すぐやめて日本から蹴り出すべきだ。

 カッコウに利用されない、おちょくられないための心構えとしては凸型をイメージして自分の体の前に置くこと、これで交感神経が働いて体や心に力が入るようになります。丹田に力を込めたり息を長く吐くことでも同様の跳ね返し効果があります。そして彼らの凸を押し返して凹にしてやりましょう。自分の仕事や人生に対する誠実さを言葉にして伝えても相手になめられることが多いですがイメージの世界でなら全て力になります。「できない」を強みにしている彼らは托卵できなくなったら生きていけないと本気で恐れて怨念や凶器と化した移行対象物を突き立ててきますがシータ波で年中寝ぼけていますのでしつこいだけで簡単に押し返せます。そうすれば同じ被害に遭ったとしても悔しいばかりではなくなり、相手のすることを評価しないようにすることが可能になります。

 これはプロを目指すスポーツ選手やスケボー青年、ダンサー、ミュージシャン、料理人、作家、職人、町工場の技術者、その他のフリーランスやサラリーマンも実践するべきです。現代社会は自分の領分を守って真面目に仕事や努力を続けていても誰も報いてくれません。凹と凹では結合できないことにまず気づかなければなりませんが、多くの人々がカッコウに騙されて彼らの受容体、仮親であることに慣れ切って同胞に対する警戒心を強めており、それでもなお「誰かに強制されなくては生活のペースを変えられない」という動物の習性を克服せずにいるからです。したがってイメージだけでもこちらから世間に結合していくことを考えながら努力しなくてはなりません。

 

 

 ここからは根ヶ山光一、鈴木昌夫編著の『子別れの心理学』(福村出版)を参照しながら子育ての注意点について述べたいと思います。親子関係も凸と凹の関係で成り立っており、その社会性はお互いが発達し続けることによって養い、維持することができます。子どもの発達と自立の過程を把握するためにニホンザルの母子関係を見てみますと生後十二カ月までの赤ん坊期の間にも離乳をめぐる対立が始まっていることが分かります。最初の数週間、母親は我が子に細やかな気遣いを示し、自ら乳首への接触を促したり胸にしがみつかせて運んだり(この筋トレを兼ねていると思われる)、他の個体が接近するのを拒否するように抱き続けたりしています。そして生後二、三週間ごろから運動能力に目覚ましい発達が起こると目の届く範囲でたくさん運動させるために手足を引っ張って仔の探索行動と拘束行動の駆け引きを行うようになります。しかし生後三か月を過ぎると母親は早くも授乳の拒否行動を示し始め、お互いの接近が仔ザルからの働きかけに移行します。その割合は生後四カ月に向かって80%に達します。それというのも仔の成長に必要なエネルギー補給を母乳だけでまかなえるのは六から八カ月までが限界と言われており、それ以後は自力で採食行動を行って群れの移動について行ける体力と筋力を養い、かつ仲間との協力関係を築いておかなければならないからです。仮に母ザルが子どもを手元から手放すことを嫌がってあくまでも母乳で育てようとしたり自らがかみ砕いた食物を与えるようなことをすれば仔ザルは正常な発達を妨げられ、社会性の更新にも失敗して成熟することができないでしょうし、最悪栄養失調や群れから置き去りにあって死んでしまうでしょう。ですから長距離移動に際しては十カ月まで母親に運んでもらうことがありますが四、五カ月ごろからは半分は自分の足で歩き、半分は母親の背中に乗るようになり、これはバランス感覚を養うトレーニングを兼ねていると思われます。

 ただし母親の母乳分泌量は減っても仔ザルの安心材料としての乳首の役割は三年に一度の発情期の再開または四歳の自立期まで維持され、仔は母親の姿が見える範囲内で採食行動と探索行動を活発にし、脳の活動で言えば腹側線条体の内側部にある「移り気ニューロン」の集中が解除されたときに母親への恋しさを思い出して乳首に吸い付き、安心を取り戻したらまた出かけていくという行動を繰り返します。私たちが会社へ行って仕事をし、家に帰って体と心を休めて翌朝また出かけていくのと同じですね。仔ザルが質の良いベースキャンプを確保できるかどうかは生存率に大きな影響をもたらし、生後五カ月は乳児期に次いで死亡率の第二のピークであるといわれています。生後十カ月でも十八カ月でも母親代わりを務める姉兄の質が低ければ孤児は数週間で死んでしまうか発達遅延を抱えて無気力で仲間とも関係を持たない個体になってしまうそうです。さらにニホンザルより高度な知能を持つチンパンジーでは自立期を迎えた四、五歳でも心理的安心を提供してくれる拠点すなわち母親役を果たしてくれる仲間を持てないと死んでしまいます。

 線条体は行動の開始や目標に向かう動機付けにかかわる部位で報酬系の一部として中脳の腹側被蓋野のA10神経細胞からドーパミンの投射を受けています。親しい人との関係構築や協力行動によってご褒美や誉め言葉や感謝や好意、共感、絆の形成などの報酬を得ることで活性化し、その行動の強化を促します。中でも「移り気ニューロン」は強化された行動をルーティン化してそれ以外の行動を不必要な行動として排除する働きをしており、その解除方法はルールが変更されたときか現在の目標を達成した時に限られるという少々難のある器官です。しかも活性化したときは意識を集中するべき目標がないことを表しており、慶応義塾大学医学部精神・神経科学教室の木村生教授を始めとする研究グループによれば人為的にここを活性化させたマウスは餌が出るレバーとは逆の不正解のレバーをあえて十回連続で選んだという結果を報告しており、目標を失った人はわざと失敗を選ぶ可能性を示唆しています。      

 これをニホンザルの母子関係に当てはめると仔ザルの探索行動は移り気ニューロンの活性化によって促されたものでそれを引き戻す母親の行動はその抑制および再発火を促す行動とみなすことができます。仔ザルは興味を示したものに向かって意識を集中させている間は母親のことを忘れて自立的な行動を取ることができ、母興味を失うと移り気ニューロンの抑制が解除されて母親に抱かれに帰ります。これはおそらく新しい行動及び状況への適応を定着させるのに必要なGABAの分泌を促しているのだと思われ、母ザルはこれを受け止めて離乳が完了しても乳に吸い付くことを許し、探索行動や仲間との遊びが単なる時間つぶしからメインの生活行動に変換されるのを促します。したがってGABAの分泌を促してくれる人がいない孤児は無気力になって新しい行動を起こそうとしないばかりか空腹にも対応しようとせずに死んでしまうのです。

 人間の母子間対立については本に「子の退行と母子間対立の関係」と題するグラフがあり、反復的に到来する子どもの退行行動につづいて対立が生じ、生後五十二週のとき(一歳一か月)ついに子どもの方から抗議行動が発生したことが記されています。そしてグラフの作成者のリート=プローイとプローイ(1993年)はその対立関係が子どもに新たな行動様式をもたらすと考えました。しかし移り気ニューロンとGABAの関係を考慮すれば子どもは新たな行動の獲得及び承認を求めて母親に帰還しているのに母親はこれを誤解して乳離れを急いでいるのが見て取れます。それでも歩行や言葉の理解や手指の器用さなどを発達させていき、一歳を過ぎて自己主張が盛んになる頃、ついに子どもは抗議行動を起こし、退行行動をその手段として利用することを試みます。あるいは抗議することを覚えたことで初めての挫折を認識してしまい、それで移り気ニューロンの抑制が外れて過ち(試し行動)に走ってしまったとも見れます。例えば「ママと〇〇したかった」と言って泣く子は新しい経験やまだ許されていない行為(一人でハサミや包丁を使うことなど)に関する母親の承認を欲しがっており、小学生が母親と離れている間の出来事を家で話して共感あるいは教訓を得ようとするのと同様の発達過程を持ちかけているのに理解されず、発達を阻害されたことで抗議行動として退行行動を示すのですが、この母親はこれをいつもの赤ちゃん戦略と誤解して最大の拒絶でもって子を抑圧し、委縮させてしまいました。この母親は明らかに子育てに失敗しています。子どもが成長を放棄することなどあり得ませんし、愚図っている時も大人とは違って思考停止に陥ってはいないような気がします。

 そもそも目盛りが一時間や分単位なら理解できますが一週間単位なので母親の対立時間が長すぎます。本来なら子どもの行動パターンを学習してGABAのことを知らなくても効果的な対策を立てられるはずなのに状況に吞まれて振り回されてモグラ叩き状態になってしまっている、つまり子どもとの関係に集中していない、あるいは子どもの発達速度についていけていない証拠です。逆に子どもの方が母親の行動パターンを学習してサインの送り方を試行錯誤しているのが見えます。これはスポーツにもみられる逆転の構図であり、それまで優位に戦ってきた強者は乱打戦に持ち込まれると同じレベルのダメージに耐えられずズルズルと負けてしまう、またはダウンすると立ち上がれなくなってしまう状態です。独裁者が暴れたり社会が停滞している時にもこの状態が発生しています。冷静になるということはダメージを負った相手と向き合い、対等の相手と認めて自分がこれまでに負ってきたダメージを振り返って共感するということなのです。これができない人は時間制限に守られない限り、勢いを盛り返した相手を理解することできません。だから大したダメージを負ってこなかった人や積み上げてきたものがない人と組織は弱いのです。

 したがって子育ての注意点一は発達を怠らず、相手の発達を妨げないことです。子どもは生後七か月を過ぎると行動の背後にある感情や動機や意図を読み取ることができるようになり、三歳までは男女とも母親を行動や言語学習のモデルとしていながらも他者を認識を共有しながら外界に適応していくことを覚えます。だから子どもは自分の身に起きたことを何でも母親に話し、認識の共有によってその出来事を理解するのです。したがってここに食い違いが生じると相談役として信頼できなくなり、新たな相談役を求めて離れていくのですが人見知りを含め、外界への好奇心が十分に発達していないと選任ができず、それ以上の発達や外界への適応をあきらめてしまいます。すると相手の習慣や性格に合わせて行動を変容させることが重なり、行動や反応がパターン化して身体の自由を奪われるため医療や福祉の現場で働く人々と同じように共感疲労に陥ってしまいます。初もうでやお祭りやライブ会場に集まる人々が元気をもらいに来ていながらその場を自分たちの活力で高めようとしないのも普段の生活空間が慣性の法則に縛られていて交感神経を優位にする機会が怒った時くらいしか無いからでしょう。要するに問題解決能力が低下しているのです。これを子どもの発達に当てはめると発達障害ということになるのではないでしょうか。こういう人たちは探索行動の質が低いので流行やお得情報に飛びついて体験を共有するだけで満足してしまい、その体験を自分の人生にどう生かすかを考えるに至らずそれで正論や学問に反発してしまうのです。むしろノーリスクで犯罪行為や反社会行為ができる機会を与えられると堰を切ったように”発達に使うべきエネルギー”をそこへ注ぎ込んでのめり込んでしまいます。そしてこれまで真面目に(?)生きてきた自分に復讐するように被害者や非難者に怒り(赤ちゃん返り)をぶつけるのです。

 共感疲労の症状(アルファ波及びセロトニン過剰状態)―――だるさ、頭痛、食欲不振、集中力や判断力の低下、睡眠の質の低下、情緒不安定ですぐに落ち込んだりイライラしたりする、仕事や趣味への意欲が低下し行動範囲も狭くなる、自己効力感の低下、自己評価が共感している相手からの反応しかないので無力感を感じやすく自信を失いやすい、広く世間の人々に必要とされていないと感じるなど。

 ―――この背景には「敵意帰属バイアス」があると思われ、虐待されて育った子ややることなすことダメダメ言われ続けた子は自分が親から嫌われているというセルフスキーマ(自己評価)を持ち、自分を取り巻く世界が非友好的で敵対的との認識から相手の言動を殊更悪意に解釈する傾向を育てています。その感情は不幸にも保護者などと探索行動の確認をしてきていないために問題解決能力が低く、独善的、衝動的になりやすい言動によって強化され、また裏付けられてますます攻撃・脅迫・命令によってしか自分の欲求を叶えられないとの思い込みを強化して相手との関係性を維持しようとする意欲がなくなってしまいます。さらに母親やパートナーや後ろ盾となる人物がその攻撃行動にルーズな許容や成功体験を与えてしまうと攻撃性がさらに高まってサイコパスを生み出してしまいます。

 「母親はある程度子どもの生得的能力に調和的に対応できる能力を備えている」といわれるようにこのような子どもや国民が生まれるのは国家がそのような性質を備えているからです。経済成長に偏向していられる国は国民が目標を見失ってさ迷っている不幸で不安定な国なのです。共働きの両親や厳格で教育熱心な両親の下で子ども時代に十分な探索行動とその受容を得られなかった子はアダルトチャイルドと呼ばれ、(あるいは会社で自由な発言の機会とその受容を得られなかった会社員は組織人間と呼ばれ)自分の感情や不満や不服従を押し殺して置かれている状況に追従することが癖になっており、低い自尊心や完璧主義を権威者の期待に応えることにしか発揮できず自分自身の向上のため、あるいは好きなことの追求のために何かしようとすると自分の中の批判精神(恐れ)がそれを制止してしまうそうです。つまり彼/彼女が自立する際に内在させた母親像はGABAの分泌を促してくれる存在ではないということです。そんな彼らがアルコールや薬物、ギャンブル、借金や浪費、暴飲暴食、乱れた性行動、そしていじめや犯罪行為に依存するときには一つの対象に受容(相手を思い通りに支配し、生殺与奪権を握ることを含む)と拒絶という二つの役割を求めており、必ず副作用や失敗を伴う行動を選択してしまいます。彼らの下からも人が離れやすく孤独を抱えやすいといわれています。またお酒の力を借りなければ愛を語れないとか不本意な仕事をやってられないとぼやく人がいますが、彼らは自分の愛情表現や仕事に関する探索行動をしていないから決められたルールに縛られるしかなく、問題解決のレパートリーも少ないので過剰に従うことでGABAも次の展開も得ようとしているから言い訳をするのです。それから社会的地位を手に入れて久しい公務員や芸能人が痴漢や万引きなどしょうもない軽犯罪で捕まって職や地位を追われるのも社会性の更新に際して新しい目標を設定できなかった結果と考えられます。これらはすべて移り気ニューロンに促された行動です。

 試行錯誤している時に人はできないと言わない、できないと言うのはそれをやめた時である。

 このような発達障害の原因は小脳の障害にあります。小脳は運動の協調性やバランス感覚、姿勢の保持と歩行の他に海馬の時間細胞と連携した数十ミリから数百ミリ秒レベルのタイミング調整や予測、言語のスムーズな処理や文法の理解や計算、大脳皮質と連携した感覚情報や運動や思考の誤差の修正、および長期記憶の保存などを行い、さらに脳幹の網様体賦活系(RAS)とも連携して働くことから赤ちゃん戦略の引き寄せ能力にも関与すると考えられます。またダニエル・G・エイメンの『元気な脳を取り戻す』によればストレスの多い環境や見知らぬ環境になじむことができるのも小脳の調整が働くからとされています。あと嘘をついた時に目が泳ぐのはそれを本当のことのように振る舞うために記憶しているのではないかと思います。(あるいは単に相手の反応を探っているだけか)

 小脳の障害及び過活動による影響―――歩行や協調運動がうまくいかず転びやすく事故に遭いやすくなる、思考や話し方が遅くなって会話についていけない、感情の調節ができず衝動的になる、新しい知識や習慣がなかなか身につかない、字をうまく書けない、片付けや掃除、整理整頓ができない、音、光、触覚に過敏になり触れられることを嫌がる、特定の洋服やタグに敏感になるなど。運動音痴の人が他人の感情を理解できないのも小脳の機能が低下しているせいと思われます。

 小脳は三歳ごろから発達し始め、八歳までに様々な運動パターンや成功体験を記憶しながらこれらの能力を高めていきます。具体的な方法は片足立ちや後ろ歩き、バランスボールやエアクッションに乗ることによりバランス感覚を鍛えること、歌うこと、踊ること、楽器を演奏すること、趣味に没頭する時間を設けること、前向きな言葉を声に出すこと(それを聞いて肯定してくれる人がいればなお良し)、そして指を立てて前に突き出しそれを目だけで追う眼球運動をすること(ポイントは中間を省かないこと)などです。あと自閉症の人が常同運動として取り入れている回転運動も小脳を鍛えるとともに脳幹の前庭神経核や前頭葉の運動野と頭頂葉の連携を強化するのに適しています。

 しかし酸素不足や神経伝達物質のための栄養不足そしてウイルス感染やアレルギーによる小脳炎及び副鼻腔炎その他の原因で小脳の発達および機能が阻害されると上記の症状が出たりシナプスの刈り込み異常による発達障害が起こったりします。それを予防するため子育ての注意点二として口呼吸をさせないことが重要になります。

 一見すると口呼吸の方がより多くの酸素を吸い込めるような気がしますし、走った後にも口呼吸をして呼吸を整えていますが、発生学的に見ると正規の呼吸器は鼻と耳なので鼻から呼吸するのが適切で口呼吸では脳が必要とする酸素量を供給できず脳機能の低下をもたらすだけでなく、交感神経を刺激するため睡眠中に成長ホルモンが分泌される条件である第三相、第四相のノンレム睡眠に入ることもできないそうです。さらにノンレム睡眠中はシナプスの刈込と脳脊髄液による老廃物の洗浄も行われますからこれらが正常に機能しないと脳の発達に大きな悪影響を及ぼすことは想像に難くないでしょう。そしていびきや睡眠時無呼吸を経験した子の40%がADHD(注意欠陥多動性障害)や学習障害を発症し、それを八歳(すなわち小脳の発達が終わるまで)まで放置すると生涯精神的能力が低いままになるというデータがあります。

 口呼吸になる原因はアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(あるいはその慢性型である蓄膿症)による鼻詰まり、扁桃腺またはアデノイド(咽頭扁桃)の肥大による呼吸障害または中耳炎、出っ歯、柔らかい物ばかり食べる食生活や会話が少ない生活により口を閉じるための筋肉が鍛えられていない、抱っこひもの使用などによる肩や首の筋肉の緊張など。そしてその影響は上顎の発達不良による歯並びの悪さと下あごの歪みや後退、口元の突出と面長の顔、下唇が分厚くなる、口角の高さが違う、唇が乾く、たるみやほうれい線、まぶたの腫れぼったさ、左右で目の大きさが異なる、睡眠中にいびき、歯ぎしりが出るなどです。また東京科学大学の研究グループのマウスの実験によれば生後三日目から三週間目までの仔に鼻呼吸障害があると抑うつ行動が出やすく、生後三週間目から七週間目までの仔には運動機能障害が出やすくなるという結果が報告されています。

 しかしこうして特徴を挙げてみるとすぐに数人の顔が浮かぶように日本の子どもの31%が口呼吸をしており、これに隠れ口呼吸の数を合わせると80%になるそうです。しかも特徴として舌が本来あるべき場所より低い位置にある低位舌症の子がほとんどだそうです。舌の正しい位置は上の中央の前歯二本の裏に位置する歯茎でしゃべっている時と食べている時以外は常にそこに舌先が触れていることが正常とされていて実際そこに舌があることで舌の付け根が気道をふさぐのを防いでいると同時に口呼吸をしにくくしています。医療法人社団SED汐入駅前歯科矯正歯科・小児歯科の院長ブログによれば低位舌症の人は舌の付け根が気道に落ち込んで酸素が吸いにくいので頭を後ろに傾け、次に視線を正常な位置に戻そうとして猫背になるようです。扁桃体は感情と呼吸を連動させた「情動呼吸」を司っているため感情が乱れた時に呼吸が乱れるように呼吸が乱れた時には感情も乱れてしまいます。したがって日常的に浅い呼吸をしていると心の安定が失われ、これが集中力や思考力の低下、睡眠の質の低下にもつながっているというのが共感疲労した大人たちに言えることだと思います。

 子どもの場合には上手く鼻をかむことができずに鼻水が鼻腔をふさいでしまうことと呼吸をしようと鼻水をすすってしまうと副鼻腔にそれが溜まって冷やしてしまい、体温を上げるために炎症性サイトカインがやってきて副鼻腔炎を引き起こすというのが怖いです。(あるいは外気で冷えた鼻を温めようと炎症性サイトカインが集まり、その炎症熱を冷ますために鼻水が出るという順番も考えられます) アレルギーやウイルスがそこに入り込んで鼻水の色を変えるのは多分その後でしょう。風邪などをきっかけに発症する急性副鼻腔炎は糖化ほどの治療または放置により改善しますが、症状が乏しく三か月放置すると慢性化して蓄膿症になります。

 子どもの蓄膿症の症状―――黄色っぽい鼻汁、または色がついた粘り気のある鼻汁、後鼻漏(こうびろう、鼻からのど側に流れる鼻汁)、鼻詰まり、痰、せき、嗅覚異常、顔を押すと痛みが出る、頭痛、頭が重い、ぼーっとする、集中力の低下など。

 これも怖いのがすすった鼻汁が耳に達して中耳炎を併発してしまうことです。あるいはその手前の内耳にある前庭神経の炎症は耳の左右差を生じやすく平衡感覚や聴覚だけでなく子供の感情面の発達や大人の不安に大きな影響を与えます。しかも片方の機能が低下したとき小脳が「中枢性代償」といって左右の情報伝達強度や内容を一致させるために一方を抑制して機能不全にしてしまう働きをしているのですが、中枢神経は一度不能にされてしまうと基本的に再生しないので手遅れになってしまいます。もう少し詳しく説明すると前庭神経炎はまず発症前にウイルス感染による風邪症状と血流障害があり、それから数日から二週間後に前庭神経炎を発症、数日から一週間めまいやふらつきが続いた後自然に治りますが前庭機能の低下自体はその後もしばらく低下し続けるので小脳は患部を保存して健康な方の耳の機能を抑制して左右差を解消を実行します。他の原因なら健康な方の耳の神経核を活性化させて異常のある方を抑制するのですが。これがメニエール病の場合、八差の時間が十分から十二時間なので中枢性代償は発動しません。・・・ちなみに内耳に左右差が生じる原因として「ヘッドホン難聴/音響性難聴」というのがありイヤホンなどを片方だけ着けた状態で長期間音楽やテレビを聴き続けることで左右の聴覚差が生じることがよくないらしいのでベビーベッドの片側にテレビがあるとか親が常に片側から声をかけるという習慣も乳児の耳や脳に良くないのではないかと危惧しています。そして機能が整理されてしまうと健常児の耳では発生する1%の左右差を表現できなくなり、特に視覚刺激による左右差は表現できても音刺激による左右差を表現できなくなるようです。これは海馬の時間細胞と小脳を使った物体の移動に伴う過去・現在・未来の時間経過を頭の中で把握することが困難になったことを意味しています。これは運動面でも学業面でも人間関係の上でも大きなハンディキャップを背負うことになります。なので子どもにはできるだけ早く鼻のかみ方を教え、運動不足にならないよう十分に体を使った遊びをさせ、また付き合ってやることが大事です。(運動不足は悪玉マイオカイン/炎症性サイトカインを増加させます) 大人の場合はアルコールの過剰摂取と言わず飲酒習慣が小脳の機能を低下させる原因になると言っておきます。それからいつも言うようにアレルギー症状を引き起こすTh2細胞(IL-4,IL-5,IL-13)の活性を抑えるTh1細胞を増やすために納豆やヨーグルトなどの発酵食品、ビタミンD、食物繊維、そしてビタミンAは過剰になるリスクのないベータカロテンの形での摂取を心がけましょう。(ただしTh1も過剰になると自己免疫疾患を起こしますのでバランスを大切に)

他者は好奇心の対象であればこそ価値があります。男児にとっての父親も三歳までは好奇心の対象でそれ以降は探索行動の先導者および同一視のモデルとなり、女児にとっては三歳以降も好奇心の対象で女性らしさや自立行動を評価する人になるそうです。これに対して父親は息子には探索行動の自由を与え、基本的に放任主義でありながら息子からの質問にはしっかり答え、行き詰まった時には適切なアドバイスを与えて励ますのが良く、接触頻度は父親から触るより息子から触れられるような父親になると自尊感情が高い子に育つようです。一方娘には積極的に干渉し、褒める、励ます、触れるを習慣化するのが良いようです。

 いずれにしても欠けを見つけてそれを補おうとする姿勢すなわち学習の連鎖が自身の好奇心や学習意欲や共感それから相手の好奇心(好意)や絆や信頼を生み出し、その習慣によって呼吸や心拍数や脳波が合ってきて安全な基地やくつろげる空間を作り上げることができます。例えばトイレットペーパーが切れたら取り換えるというのも女性が髪の毛を切ったことに気付いて褒めてあげるのも欠けを補う行為です。この姿勢を司る脳の部位は前頭前野と側頭頭頂接合部(TPJ)です。TPJは他者の視点で状況や心の状態を想像したり、裏読みをしたり、再発見を含む新しい情報への注意、意欲を喚起したり、他者の努力を評価したりする機能を持ち、他者との積極的なコミュニケーションや新しいことへの挑戦や趣味への没頭すなわち発達軌道に乗ることによって活性化します。前頭前野は自身の思考や感情、学習、計画、実行を調整するだけでなく他者の意図や感情を推測するの力も持っており、その中で内側前頭前野は「心の脳」と呼ばれてコミュニケーションや共感や他者理解を司っており、背外側前頭前野は他者の変化に気づきその理由を合理的に理解しようとし、自身の社会的な行動もそれに伴って変化させる能力があります。さらに腹内側前頭前野と眼窩前頭皮質の社会的な感情に基づく道徳的な判断や行動の重要性の評価が加わって扁桃体の恐怖や不安と前部帯状回の葛藤を制御すると義務感や責任感を伴う行動を取れるようになります。

 「今すべきこと」を迷わず優先的に実行するには扁桃体のコントロールが不可欠で、脳の実行機能に正しい仕事をさせるためにも目先の報酬や快楽の誘惑を断ち切って長期的な目標に向かって長期的な制御をかけておかなくてはなりません。

 <実行機能を司る脳の部位>

 背外側前頭前野(dlPFC)―――ワーキングメモリ―によって複数の情報を処理または保存し、かつそれらから最適な選択をする、また状況に応じて思考や行動を変化させ、柔軟に注意の切り替えを行う。

 腹外側前頭前野(vlPFC)―――衝動的な反応と望ましくない思考を抑制して目標達成を助ける、ブローカ野と連携して言語処理を行う。

 もっと言えば自身の体の主導権を維持するために抑制的な生活を送るべきで特に脳や体が習得していない分野の大きな目標を持つことで脳の学習能力や編集能力や体の回復能力などを効果的に利用することができますが、快・不快に翻弄された無目的な生活をしているとたちまち怠惰な脳や体に支配権を奪われて無気力になってしまいます。無気力な人々が神頼みをしたり無闇にお金を欲しがったり権力や流行や有名人に群がったりサービスやテクノロジーの助けを求めたり暴飲暴食に走ったりするのは快楽や行動の上限に対する反抗であり、自己破壊行為や他者への服従は自己免疫的行動と言えます。本来なら体から主導権を取り戻す行動を起こすべきなのですが行動が抑制されているために借り物の力で高い社会的評価を得ようと励んだり、脳に駆り立てられて悪習に走ってしまいます。

 これを脳の機能で説明するとADHD(注意欠陥多動性障害)や自閉症(自閉スペクトラム症ASD)や認知症で実行機能が低下した人々は物事に優先順位をつけられず、移り気ニューロンのスイッチを入れられないために「今やるべきこと」や課題や問題の解決に重要なことをあえて避けたり後回ししたりする傾向がみられます。これに扁桃体が応答してしなければならないことに直面するとすぐに強い不安やストレスを発して「扁桃体ハイジャック」と呼ばれる感情の暴走を起こし、同時にストレスホルモンであるコルチゾールも過剰に分泌して集中力をかき乱し、彼らに常同行動に逃げ込んで周囲をシャットアウトするよう促します。脳は普通恐怖体験や脅威に対してそれを記憶して次に備える機構を働かせるのですが扁桃体ハイジャックにおいてはコルチゾールによって記憶力の低下も引き起こしているのでその状況に対応するつもりがないことが分かります。(一方で海馬の細胞新生を抑制して恐怖の記憶を保存しようとする) したがって時間を置いて何度「今」を提示しても同じように発作を起こして「まだ」という反応を繰り返してしまいます。こうなると大脳辺縁系が司る知的好奇心や探求心が抑制されてしまうだけでなく、少しでも不安や恐怖を感じることは何でも回避するよう扁桃体に仕込まれてしまいますから引きこもりや偏屈から抜け出せなくなり、逆に他者の成長や幸福、社会の発展や人間らしさを取り戻すための粛清をわがままと考えるようになり自身の攻撃性や反社会性を正当化する言動をエスカレートさせていくようになります。―――ただしその間にも最後の審判や年貢の納め時へのプレッシャーや罪悪感でコルチゾールの過剰分泌が続き、肥満(特に中心性肥満)、高血圧、糖尿病、心血管疾患、免疫力の低下、人格障害、各種の心身症(自律神経失調症、更年期障害、月経異常、チック、心因性の咳、腰痛、頭痛、片頭痛、その他の慢性的な疼痛、肩こり、関節痛、過敏性腸症候群、胃炎など)などの持病を抱えることとなり、健常者への憎しみを募らせます。

 ※持続的な葛藤による前部帯状回の過活動は脳のギアチェンジを不能にして慢性的な体の痛みやマイナス思考、逆恨み、強迫性障害、反抗挑戦性障害、各種の依存症、気難しい性格(何でも思い通りにならないと気が済まない)、残虐な行動/狩猟様行動、育児放棄をもたらす。

 こうして体が扱いやすいように整理されてしまった人は社会もそうでなくてはならないと思い込んで圧政を支持したり、人間らしさの排斥や人間関係の希薄化や政治的無関心、社会秩序の破壊を歓迎するようになります。その性向を堅固にするのは大脳基底核を始めとする「習慣システム」です。私たちの体はテロメアによる細胞分裂の限界数か生涯の呼吸数を気にしてか無駄なエネルギーを使うことを嫌ってなるべく意思決定の要らない自動行動(無意識行動/習慣行動)に変換しようとします。その行動学習と習慣化を行うのが大脳基底核と「報酬系」(中脳の黒質や腹側被蓋野)のドーパミン作動性ニューロンで私たちの一日の行動の43%が無意識化されているそうです。(そして一日に考えることの80%は前日と同じ) 大脳基底核の一部で「社会脳」の構成要素でもある線条体(他者への貢献や協力行動に喜びや報酬を見出す)と視床下核(エストロゲンのリードによるオキシトシンの分泌によって共感性や社会的絆や信頼性を強化する)もリーダーが前頭前野から大脳基底核に代わると利己的な習慣の形成に働くようになり「不要な運動を抑制する」という機能の意味ががらりと変わって共感性や社会性を失ってしまいます。

 この情景を最も体現しているのは家庭内における妻または母親のワンオペでしょう。夫や子どもは彼女が乳児を抱えて睡眠時間を大幅に奪われていても生理周期に苦しんでいても働きに出ていても「家事は女性がするもの」という風習/固定観念から家事を手伝おうとせず、妻または母親の身体的・精神的負担や助けの必要性を想像することもありませんし、むしろ余計な仕事を増やすような行動を取ってしまいがちです。これは彼らが仕事や学業を惰性の習慣行動で行っている可能性を示しており、彼女が片付けや断捨離を指示するとやはり反抗的な態度を取ります。家の美化や繁栄や節約や規則正しい生活にかかわる新しい習慣は彼らの惰性的な生活にとって邪魔な行動だからです。この扁桃体ハイジャックや赤ちゃん返りは職場や学校で嫌なことがあるとますます強まりますが、外で発散できないのは惰性で仕事に取り組んでいるからだということに彼らは気づいていません。そのため彼女は悪い習慣から立ち直るための正しい行動を唯一実践してその家の理性の要を演じながら家族からうるさがられることに甘んじなくてはなりません。ただしそんな彼女たちも社会全体の悪習からの脱却に関しては無関心です。これが習慣システムによる効率化、合理化の弊害です。―――したがって若者たちが神経質に気にしている「人に嫌われたくない」という心配は全くの無駄であって相手がやるべきことに対してスイッチが入るかどうかの問題ですから注意散漫になって勉強に身が入らない人に周囲が気を遣っても意味がないのと同じく、あなたが好かれていようと嫌われていようと関係ないことに気づくべきです。あなたが欠けを見つけて補うべきあるいは補修するべきと思ったことや社会貢献の糸口として見つけた仕事を中止する理由は何一つ無いのです。

 子どもに長時間テレビを観させたりゲームをやらせたりするとアスペルガー症候群やADHD(注意欠陥多動性障害)や学習障害になり暴力性が高まるとか共感性を失うと言われているのは脳科学的に見ると短いスパンで報酬を得られることを学習したことで短期報酬システムを司る大脳辺縁系の左側の活性化による左右差が生じ、活性の弱い長期報酬システムを司る右側が整理/抑制されてしまったことが原因ですが、私の見解を加えると同じ情景を何週間も繰り返し見続けることによって「世界は不変であり、常にプレイヤーである自分のターンしかない」という認識を強化して人の心や環境の移り変わりに注意を向けたりそれに合わせて行動や心の持ちようを変えるという人間らしい心の動きを停止してしまうことが問題です。「だって倒さなきゃゲームをクリアできないもん」と言って他者のダメージを大したことがないとか見ない間に勝手に復活するだろうなどと考えて利己的で短期的で無意味な利益、快楽、幸福を追求し攻撃抑制を外してしまう。その一方で自分が同じように淘汰されそうになると大騒ぎをして被害者ぶったり暴れたりしてルールを否定するのです。これでは誰とも共存できません。学歴も権力も社会的地位もお金も株式もハンディキャップ理論に基づく特性の一つに過ぎず、大国の拒否権や体に人間らしさを整理された戦争屋やグローバリストの妄想やモズテレビ局の正常性バイアスが幅を利かせ続けても人々は地震、洪水、空襲に避難さえしなくなるだけです。人間は発達し続けることでしか社会性を維持することができないという認識を共有するべきです。

 悪い習慣から立ち直る方法としてネットでは行動経済学の用語で「コミットメントデバイス」と呼ばれる罰金方式や相互監視などが提案されていますが、結局多くの人は罰金を支払いながら仲良く悪い習慣を継続してしまうので効果はないでしょう。とは言え問題の先送りにしても境界性人格障害にしても回避性人格障害にしても扁桃体の過活動が引き金になっているので他人が習慣行動中に割り込んで中断させるという方法に妙案を見出せません。扁桃体の興奮を抑えるには腹内側前頭前野を活性化させなければならず、それには背側縫線核からセロトニンを投射しなくてはなりません。このルートでセロトニンを分泌させる方法としてはご飯を食べさせて満腹ホルモンであるレプチンを分泌させた上で話し合いをするという手がありますが、短期間で行動に移させないと高い飯をたかられるだけというリスクがあります。ですから小脳を鍛えるトレーニングで大脳基底核も背側縫線核も活性化させて規則正しい生活や目標などの新しい習慣を上書きさせる方法を取るのが合理的でしょう。ここでのトレーニング法はウォーキングやジョギング、ダンスや深くゆっくりとした意識的な呼吸法(瞑想)などのリズム運動とバランス運動です。そうして運動後にねぎらいの言葉をかけたり体を触れたりしてGABAを分泌させると移り気ニューロンのスイッチが入ってその行動を定着させることができます。友人にダイエット宣言をしても結局続かない人は扁桃体を通して負の自己評価を共有している悪友(代理母)との一体感に安住していると思われますので公平な目を持った助言者や憧れの人がトレーナーとなって代理母との分離を実現させることで自己同一性を取り戻させるべきです。

 ※他者から助言を受ける際に人は誰からそれを言われるかを非常に気にするようですがそれはミラーニューロンの働きと関係があるのではないかと思います。ミラーニューロンは人の行動を見て反射的にそれを真似することを促す神経細胞で例えばあくびをした人を見て自分もあくびをしてしまうとか人が飲み食いしている物を見て自分も食べたくなるとかカップルや親友同士で歩調が一致するなどが挙げられます。またミラーニューロンは言語中枢の周囲に存在しているため私たちが言語や新しい言葉を覚えるときにも母親やその他の他者の言葉をまねることを選択します。したがって他者の苦痛や不快な言動、状態を見ると私たちはその人を視界から遠ざける心理が働く一方で魅力的な人からの言葉を聞く方がミラーニューロンの活性および学習効率が高まるのではないかと考えるようです。実際に信頼している人から前向きな言葉を掛けられると側坐核からβ-エンドルフィンとドーパミンが分泌されて扁桃体を抑制することができ、習慣行動を解除するきっかけになります。(言い換えれば停滞してしまった人は誰かの物まねをしなければ再起動できないということ?)

 効率重視の家庭で育ち、目標を見失って身動きが取れなくなった人は家族のために役立つことをと考えても心が奮い立たないでしょうから家を栄えさせることを考えるといいと思います。例えば美術館や個展に何を飾れば人が集まるか、笑顔や笑いをもたらせるかを考えればいいのです。そこで笑いについて改めて考えてみるとそれはアウトローな行為と言えます。ひょうきんな動きをするにしても物まねをするにしても相手に「何してんねん」と思われることが笑いを誘うのですから。しかしそれだけで家族に笑いの重要性に気づかせたり「この家には笑いが欠けていた」と思い直させることはできません。それができるならバラエティー番組がとっくに叶えているでしょうから。アウトローな行為や共感で人を動かすことはできない。人が笑うのは子どもが勉強やスポーツで輝かしい成果を収めたとか好きな野球チームが試合で勝ったとか日本代表が世界的な大会でメダルを取ったとか好きなアイドルや漫画家や小説家が新譜や新刊を出したとかコンビニで新作スイーツを見つけたなど多くが誰かの発達を見た時です。母親が夫より子どもに夢中になるのも成長を見るのが楽しいからですし、それは祖父母の楽しみにもなる。したがってこの喜びを自分の発達に向けさせることができれば笑いや生きがいの重要性に気づいて子どもにも他人にも目標を持つことを勧めるようになるのではないか。子どもにとって一番の不幸は発達を妨げられることであり、全世代にとって一番の攻撃抑制方法は人生に目標を持つことです。故に私たちは生涯発達し続けなければならず、かつ目標(笑い)を与え合える関係を築かなければなりません。これを願いを叶える瞑想法に応用すると発達のフィールドを中心におけば愛も健康も精神も仕事もお金も等しくエネルギーや情熱を注ぐことができますし、それぞれの欠けを見つけてどうやってそれを埋めようかと考えている時には思考や感情の制御がかかってセロトニンの分泌も安定します。逆に欠けを見出せなくなった人は無気力になり不幸になります。欠けこそが幸せの種でおせっかいな人や熱血漢は幸せの探究者なのです。扁桃体に支配された人々の脅かしに騙されてはいけません。

 ※玉川大学の研究では人が協力行動を取る際には右背外側前頭前野と左扁桃体が活性し、自分の利益や合理性を優先する自己志向型の人は前者が活性化し、他者の利益まで考慮するバランスタイプの人は扁桃体が活性化するとしていますが、実際の場面で自発的に協力行動を起こす可能性があるのは前者で協力しない選択をすると罪悪感から背外側前頭前野が活性化することが確認されています。一方後者は人に見られている所では恐怖や不安から協力行動や無欲を装った選択をしますが誰もいないところでは欲望や感情に従った自己中心的な行動を取ります。

 ちなみにサイコパスはこれらいずれの領域も活性が低く、線条体の体積が大きいという特徴があり、その影響で他人の成功や幸せを不公平とか損失と考え、他者の不幸や自身の優越性を報酬と認識する傾向があるそうです。サイコパスの背外側前頭前野の活性が低いのはここの皮質が薄くなっているからで権力への執着や行使の習慣がこれを促進するそうです。(腹側被蓋野からのドーパミンの投射が尊大さを強化する) そのため感情の制御不能、注意・集中力、記憶力、思考・判断力、問題解決能力、やる気・意欲、自発性、学習能力などが軒並み低下し、これを補うために次から次へと利用できる人間を渡り歩いて寄生的な生活を繰り返すのでしょう。しかも一般の悪人と違って扁桃体が不活性なので刑罰や人に憎まれるという社会的制裁に対するを感じません。もしかすると人に拒絶されたら孤独を味わわなくてはならないという認識も彼にとっては固定観念に過ぎないのかもしれません。だから私たちのように今現在の生活環境を形成するごくわずかな人々から嫌われただけで世界中の人が敵になったように感じたりはしないのでしょう。(それ自体は正解)

 サイコパスの渡り歩きすなわち探索行動はADHD患者にみられる多動と同じ種類のものです。彼らの脳波はシータ波が多くベータ波が少ないことが特徴ですが、シータ波の発生源は全農基底部にある中隔核(MS)と垂直対角帯(VDB)でこれらからGABAとアセチルコリンが海馬に(リズムよく)投射されるとシータ波リズムが生成されます。シータ波は探索行動と記憶と学習を司るといわれており、レム睡眠中には思考の整理に有効ですが覚醒中にこれを使うと記憶の世界における探索行動になりますからADHDの人もサイコパスも欲しかったGABAで脳内を満たして夢の中で生きながら過去のリベンジを求めて多動を引き起こしているということになります。だから彼らの行動は常に衝動的で奇妙で無責任で長期的な目標を持てないのです。彼らが失敗や過ちやエラー行動に走りがちなのも陸に打ち上げられた魚が血圧を上げるためののたうち回りだからです。そして彼らが記憶の世界で生きているならば海馬の傍回場所領域(PPA)を活動させているはずで顔や物体を無視して風景(この場合は情景)に焦点を定めているために他者を思いやることができず傍若無人にも振る舞い、かつ島皮質と前部帯状回(セイリエンスネットワーク)の機能低下による解離性障害や幽体離脱および頭頂連合野の機能低下による身体感覚の鈍化を伴うことによって自分自身さえ認識できなくなっているのです。サイコパスが他人を操ることを好む理由も海馬の場所細胞の働きによって説明することが可能で、簡単に言えば連続写真のように自分の移動の軌跡を記憶できる能力があり、それは他者の観察によっても活動させることができるゆえに不活性な自分に代わって他人をアバターとして操ることでそれを自分の行動あるいは成果として認識するのに利用しているのではないでしょうか。だからこそ彼らはアバターが予測に反する反応をしたり自分にできない領域の成長を見せたりすると不公平感を喚起して裏切者への制裁に及ぶのです。これが彼らが常に加害者でありながら被害者あるいは犠牲者であると主張するカラクリです。

 彼らのこうした行動から得られる教訓は目標がない時に癒しやGABAを求めてはいけないということです。愚図は記憶の世界に生きているから前に進めないのであって他人をイライラさせていると同時に自己嫌悪の対象にもなっていると自覚するべきです。彼らに必要なのは自分自身で行動してベータ波やアルファ波を生成すること、すなわち”Do”なのです。退屈な時間をただ埋めればいいということは絶対にない。お金の流れも正しい探索行動を行っている人、つまり成長中の人を主流にしてサイコパスの権力を削ぐべきです。

 

 三年毎の社会性クライシスが移り気ニューロンの解除による探索行動の発現であるならば幼児の試し行動やイヤイヤ期や思春期だけでなく更年期や認知症さえも発達過程の通過儀礼であると解釈することができます。人間はこれを克服するために移行対象物という外界との緩衝物を発明しました。最初に母親から与えられるものは柔らかい素材でぬくもりを感じられ、持っているとGABAの分泌が促される品物であり、さらに利害関係や主従関係がなく、しばしば慈しみの対象になる無機質な他者です。具体的にはぬいぐるみや人形やタオルなどがそれにあたり、サルの赤ちゃんでも母親を亡くした子ザルにタオルで作った人形を与えると母親と錯覚してそれにしがみつくそうです。―――ちなみにこれは好ましいことではありませんが、温かな電磁波を発するテレビ画面も移行対象物になります。子どもたちはテレビ番組をかぶりつきで観ているのではなく母親の代わりになるぬくもりを求めてテレビに近づき、近視や自律神経の乱れという代償を払いながら探索行動に出られない自分を慰めています。

 大人になると想像力の不足を相手からの働きかけで補おうと漫画や音楽やアイドルや抱き枕、観葉植物、盆栽、ペットなど生き物に頼りがちになり、あるいはより強い刺激を求めてお酒やギャンブルやショート動画やお金など本来の目的から外れたものに依存する人が出てきます。さらにそれだけとの付き合いになるとかえって孤独感を募らせて自分に無関心な他者や社会への憎しみが強くなり、防衛力や殺傷能力を求めてナイフや銃など硬質化、機械化の方向へ進んでしまいます。移行対象物はむしろそのような感情のもつれやおかしくなった人間関係による緊張を緩和し、リセットするためのツールでなくてはいけません。

 このような人には「攻撃抑制は怒りを抑えることではない」と助言します。動物の世界には群れ全体がこうむる環境の変化はあっても計画の進行や個々の状況変化によって立場を切り替えなければならない状況はありませんので上位者は気に入らないことがあれば相手を威嚇してただ縄張り内に大人しくさせておくだけで集団生活が成立しますが、人間社会では個々人に仕事、評価、報酬を与え、家族を持つことを認めなくてはなりませんから両親や上司や教師より優秀な若者はいくらでも出てきますし、怒りは発達が侵害された側に許されるべきです。「男子三日会わざれば刮目せよ」という言葉が示すように学生でもスポーツ選手でもある日突然成績や記録が劇的に伸びる人や作風や世の中へのメッセージが変わる芸術家やミュージシャンなどがいます。また一週間の強化合宿や一~二年間の海外留学やホームステイあるいは単なる家出でも体つきや顔つきや人格に大きな変化が起こる人がいますし、四~六歳の幼児などは赤ん坊の頃の記憶をすっかり失くして人格が変わったようになり祖父母や親戚のことを忘れてしまうこともあるそうです。しかし保護者や指導者は彼らの進歩に戸惑うことは許されません。開かれた視界で基本技術やチーム戦術や家族の本質や事業の方向性を見直した若造に見限られたコーチは首を切られ、それができずに同じ言葉を繰り返す無能な指導者や惰性的なチームメイトや家族や同僚による同調圧力に屈してしまう子は社会性や自発性が低下し、怒りやわだかまりの蓄積によって「自分はもっとできる」という思いがもはや錯覚になってしまったことにも気づかずに籠の鳥になってしまうからです。友人関係で言えば女性同士は競争心を持ちながらもお互いに長所も短所も努力も怠惰も打ち明けて絆の強化や励まし合いに努めていますが、男性同士はそれらを隠して付き合うのが美徳と信じているせいか発展性がなく、ために女性から吹っ掛けられた喧嘩の意図を読み取れずに別れのサインと読み違えてしまいがちです。人々はコーチを切り捨てられる人間を「才能はあるが冷淡な人」と思ってひがみますが、思考体系の変化は全員に起こっているのにそれを追い風にして努力のステージを進めてくれとか成功の階段を上らせてくれとを要求することに抵抗がある人が多過ぎると思います。自分に嘘をついて後ろ向きに生きてきた人には「振り出しに戻れ」の指示に映るかもしれませんがそれも前進なのです。自分との戦いから逃げてはいけません。

 ※『子別れの心理学』の著者や研究者たちの見解を追加しておきますと日本の子で移行対象物を与えられているのは30%~40%、アメリカの子は60~70%で母子分離の時期は日本の子が三歳で100%に達するのに対し、アメリカの子は四歳九か月までかかっています。これはアメリカの母親が移行対象物を与えることで子どもとの接触や関心を減らし、子どもの自立や新しい行動の定着に必要な「行って帰る」という行動を十分に果たさせていないことが原因と考えられ、そういう子は先のダイエット宣言を完遂できない人のように友人やパートナーに移行対象物の役割を求めて依存しやすく、また即物主義的な性格を形成しやすくなることを示しています。さらに苦痛を示した他者に一歳前の子どもはその情動を感じ取って緊張して硬直したり泣き出す(もらい泣き)ことしかできませんが、母親との分離を進めて二歳を過ぎると相手を慰める行動や慰めの言葉をかけるという自発的な働きかけすなわち苦痛への対処に動くことができるようになります。

 またカップルの喧嘩についてはラット及びマウスの子別れのプロセスから示唆を得られるかもしれません。これらの子は生後二十一日でメスの膣口が開き、オスの精巣が下降するのに併せて離乳期を迎え、四十九日から五十六日で生成熟しますが、これに合わせて母親の体内でエストロゲンの分泌量が高まって妊娠可能になると共にプロラクチンとオキシトシンの分泌量が減少して子どもや子育てへの関心が下がります。そうして次の妊娠のために巣から離れがちになり、餌の接触量が増加し、さらに盲腸で作られるフェロモン物質を摂取するために自分の糞を食べます。このフェロモン物質はプロラクチンの指令によって生成が開始され、子どもの脳の発達や神経活動の成熟を促す効果と恐らく父親による近親相姦を予防する働きのために生後十四日齢から二十一日齢まで与えられます。というのも母親は離乳期から息子も娘(恋のライバル)も攻撃して巣から追い出しにかかり、父親も接触量を増やして二十五日齢から攻撃に参加すると共に娘に対して性行動を行うようになるからです。一方息子も同世代のメスと交尾を始めるのが四十日齢からであるのに対し、三十日齢までに自立しないと母親と近親相姦をすることになるからです。これらは未成熟なメスが成熟した雄のフェロモンを嗅ぐことすなわち父親による性器と肛門なめによって性成熟が促されることと未成熟なオスが成熟した雌の子舐めによって性成熟することと関連がありそうです。また離乳期の子を残したまま新たな子を儲けると大きな兄姉が母乳を独占して新生児の発達を妨げることも両親による攻撃行動の理由です。彼らにとって近親相姦は兄弟喧嘩や親子喧嘩と同種の攻撃行動なのです。

 ここから示唆されることは性行動の発現には攻撃行動の先行という条件付けが必要なのではないかということです。人間でも関係を深めようとする男女は一緒に食事をしますし、言えばカップルは喧嘩をする間柄になって結婚と妊娠に進むのではないでしょうか。そして喧嘩をしない友達のような関係でいたいカップルは結婚をせず事実婚を発明して相手を移行対象物とする関係に満足しています。つまり喧嘩をするということは男女関係から家族関係にステージを進めるための一つの覚悟であるわけです。また子どもにとっては自立の覚悟となり、自分の体と喧嘩をすることは才能を開花してデフォルトでイメージしている仕事観とは違う新しい労働に身を投ずる覚悟を示すこととなり、社会や政治と喧嘩をすることも自己実現に基づく一人の社会人として世の中に立つことの覚悟になります。喧嘩ができない人はミラーニューロンに縛られて物まねと共感ばかりする人生に甘んじることになります。それでは近親相姦と変わりません。

 そう考えれば「女性は感情的でわがまま、気分屋」という男性陣の嘆きは棄却しなくてはいけません。女性は社会適応能力の高い子孫を産み出すことを使命としているのですから基本的に適応に前向きです。したがって自身の生理周期による体調の変化を知らせ、パートナーのルールを把握しようとするのは必然的な戦略ですし、女性には男性と行動を共にするために自分の行動モデルである母親の習慣や考え方を否定しなければならないというリスクがあり、「初婚の女性は長男を産みやすい」という法則と母親が子どもの容姿を好きかどうかは子どもの自尊心の高さに関わるというデータもありますので人格を脅かす天敵であり子のモデルとなるパートナーの詳細なデータ収集とデザインの要求をするのは当然の権利です。ちなみに男性も初婚や童貞の場合女児を産みやすいという法則があるので容姿による女性のランク付けが学生時代からの主要な話題になっています。

 さらに結婚生活に向けてパートナーに巣作りやお金や食料の調達、家事の手伝い、子育てのコーチを含む子育て行動に同じ温度感で従事してもらわなくてはならないので、本来ならこれも習慣化のプロセスを意識してGABAの分泌を挟みながらその気にさせていった方がいいのでしょうが、それで「悪習」を改めることは困難ですし、いざ子どもが生まれると勝手が効かず、一日中振り回されて容赦がなく、寝不足も続きますから温度差のある同居人(ぼーっと見ている移行対象物)に腹が立つのはしょうがないことです。それに彼女たちは何世代にも渡ってパートナーに勝てない女性の憐れな人生を記録してきたので鬼嫁にならなければならない事情があります。天敵が自分よりも強そうだと思う間は従順にふるまって情報収集と分析に徹し、勝てそうだと思ったら攻勢に出て屈服させにかかるという戦術は彼女たちの進化の証です。男性側も檻の中で捕食者に襲われないようにと彼女の前で頭を低くするものかと頑固になるのではなく、視野を広く保って副交感神経優位の時間を楽しみ、妻が子どもの行動パターンを覚え、子も母親の情動のパターンを覚えて対応するように妻子の掛け合いや体調を俯瞰して時に仲裁したり、キャパ越えを察して適切に妻をサポートしてあげるべきです。さらに時にはリーダーシップを発揮して妻子を探索行動に連れ出す。そうして家族全員がそれぞれの成長を軸に自己主張しながら譲歩したり負けることにも寛容になれるよう管理するべきです。兄弟げんかの仲裁時に負けることの大切さを教えるのもよいでしょう。それが人を育てるということであり、家庭だけでなく社会の良い循環を作り出す秘訣です。パートナーや後輩に負けてやることのできない男は結婚や上司に向いておらず、また妻や部下を惚れ直させることのできない男は退屈な男です。はっきり言って発達や生殖活動の邪魔です。

 若い女性が悪い男に惹かれてしまうのは人生の目標を見失って移り気ニューロンが活性化しているからであって彼女はその男が好きなのではなくただ間違えたいだけなのです。

 児童虐待を行ってしまう幼い親も第一に親になる覚悟ができておらず、それで子どもに無茶な成長レベルを要求して今すぐ大人になるか死かという追い出し行動を行うのです。一方シングルマザーの彼氏が子どもに暴力をふるう場合には子どもが発情によって母親の母乳の分泌が止まってしまうのを避けるために彼を追い出そうとしたことに腹を立てた可能性があります。

この巻の最後に女性にモテる男子の条件は小脳が発達している人という仮説を立てておきたいと思います。

まず学生の女子にモテる足の速い男子、これは分かりやすく身体能力の高さを表現している人ですね。小学生男子にそれほど筋肉量の差が出るとは思えませんので純粋に体の使い方やバランス能力、重心移動、運動の協調性、運動効率などが物を言います。小脳の働きは大脳からの走れという死例に対して手足の振りや歩幅やそのリズム、必要な筋肉の収縮力や姿勢制御、そしてそれらの誤差を検出して調整・最適化する運動学習などですから速く走れるということは脳と体をしっかりコントロールできているということを表すわけです。ダンスが上手い男子にも同様のことが言え、さらに場を盛り上げる能力や社交性が高いようにも見られるようです。

 しかし大人になると足が速いだけでは女性は振り向いてくれません。優しさや経済力や同性からの人気などに評価の対象を移すからと言われていますが実は経済力にも小脳が関わっています。小脳は有害な環境に非常に敏感で幼少期に恵まれない環境で過ごした男児は慢性的なストレスや炎症が原因で小脳の発達が阻害されるだけでなく前頭葉の多くの領域や海馬や帯状回と側頭葉の一部で皮質の厚さが減少すること、その関係で言語能力や空間認識能力や認知機能(自制心を含む)にハンディキャップを負っていることが分かっています。さらに成人男子で貧困にあえいでいる人も小脳の灰白質が減少してしまうそうです。(=脳の萎縮)

 加えてPRESIDENT Onlineの記事、『脳科学で考える世の中のウソ・ホント#15 貧困家庭への現金給付で乳児の脳に変化・・・最新の研究が明らかにした「親の経済力」と子どもの脳の関係』(2022/03/13)が紹介する米国科学アカデミー紀要(PNAS)に投稿された論文によれば、貧困層の乳児を育てる母親に月333ドル(3万8千円)を受け取ったグループの乳児は年齢的には低周波優位であるにも関わらず高周波(アルファ波・ベータ波・ガンマ波)が強く活性化し、高い教育を受けた時と同等にまで高まったそうです。―――仮に貧困者の脳波を周囲の人が感知できる能力があって回避行動を取る習性があるとすればモテるモテないの判断だけでなく彼らが恵まれない環境からなかなか抜け出せない原因の一つが解明できることになります。それだけではなく心理的距離の近い人からの身体的・精神的虐待や性的虐待や差別を誘発する可能性もあります。しかも虐待をする側にも小脳の機能低下がある可能性が高いのです。こうした現状を打破するにはすべての国民が自身の弱点を自覚し、感度を上げなくてはなりません。

 ちなみにかっこいい男がモテるのは女性やその子どもにとって最も克服しやすいコンプレックスだからだと思いますが、小脳の機能低下は目の高さの歪み(斜視)や眼振(意図しない眼球の水平方向、垂直方向、回転方向へのリズミカルな動き)、物が二重に見える両眼複視、ふらつきやめまいが出ます。

 総理府が行った調査によれば30~39歳の主婦のうち75.1%が再就職を希望しており、しかし子育てとの両立を第一条件として74%の母親がパートタイム労働に従事していますが彼女たちは仕事の内容面でも報酬面でも満足を得られていない上に子どもからの癒し(GABA分泌)を期待して専業主婦よりも子どもに密着して自立を進めない傾向があるようです。一方で独身女性には好きな男(ホストを含む)に尽くして安全基地になることで男性の発達をサポートしたいと考える人がいます。つまり彼女たちは発達するのは常にどちらか一方で一人はそのサポートに徹しなければならないと考えているということでだから自分の役割を否定される出来事が起こると自分は相手にとって必要がないんだと思って簡単に別れてしまうのです。しかしカップルにおける喧嘩でも親子喧嘩でも自分と相手を区別して文句ばかり言っていても次のステージへは進めません。正論・反論を組み立てて相手の発達を促しつつも自身も発達し、また発達する許可を相手から得なくてはなりません。そうしてそのカップルに特化した進歩を模索しなくてはいけません。喧嘩をしたくらいで簡単に別れてしまう人はその手前で逃げ出しているのです。特化した発達をするとその人と別れてしまったときに同性の友達との復縁のためにニュートラルの自分に戻らねばならず、また新しいパートナーができたら新たな適応をしなければならない、そのコストを支払うのが惜しいのです、面倒くさいのです。カップルや伴侶というのはもっと奥が深いものだと思い直してコストを支払う覚悟や喧嘩をする勇気を持つべきです。それはそのまま職場での上司や後輩との関係性にも生かされるはずです。陰湿に録音したりパワハラを訴える前に意見を戦わせるのが仕事と向き合うということなのです。

間違いを正されるとアイデンティティーが侵害されると考える人は選択しないと決めている人であってそもそもアイデンティティーを確立してはいません。丸裸の本丸に直接影響を受けると思うから他者からの働きかけに過敏になるのです。しかし仕事は丸裸でするものではありません。我が子や自分の手掛けた作品を見るように自分を客観的な位置に置いて仕事に打ち込む自分を励まし、道を外れないよう指導し、やる気や元気を送ってやるのが「私」の仕事であって褒められるのも叱られるのも育ての対象とと見なすことができるからこそそれに感謝することができます。感謝とは「謝を感じること」、「謝」とは張りつめていた気持ちを緩めるという意味であり花がしぼむという意味も持っています。すなわち頭に血が上って視野狭窄に陥っている時に他者から注意や承認や評価を受けることによって気持ちが和やかになる、間違いに気づいて我に返る、無理をして強引な相手に合わせていたことや完璧主義に陥っていたことに気が付いて心の負担を降ろす、それが「あやまる」とか「ありがたく思う」とか「断る」という意味につながるのです。そうして自分との向き合い方を見直して明るい方向へ軌道修正する、これが他者と共に生きるということなのです。丸裸では他者と共存することはできません、仕事をしていない人や意識レベルが低下している人は自分を客観視することができないからです。だからすぐにキレる、ムキになる、意地を張る、反抗する、暴力に訴える、道がないからアイデンティティーも居場所もなく、ゆえに気持ちを緩めることも手放すこともできずにその場で抵抗するしかなくなるのです。皆が幸福に平和に負担なく暮らすためにはシータ波の呪いを克服しなくてはなりません。幸せになりたければ幸せの種に水をやらなくてはならないという当たり前のことをやりましょう。そして若者たちに幸せになってもいいんだよと言ってやりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました